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［第2回］結成6年目ベアーズ監督に訊く 草野球チームのつくり方とは！？
草野球チームのつくり方 ｜ 2016年6月10日
草野球チーム運営 その裏には。。。
一頃に比べて人気が落ちた、あるいは競技人口が減少したといわれる野球だが、グラウンドでは毎週末になると楽しく白球を追う老若男女の姿が全国各地で見受けられる。
とりわけ草野球は、野球経験者・未経験者、上手い・下手関係なく、誰もが気軽に参加できる「大人たちのコミュニティの場」ともいえる。
が、その一方でチームの運営や、または育成のために、マネージャー、あるいは監督などのスタッフたちはは、水面下では日夜たいへんな仕事をこなしているのも事実だ。
試合ができるだけの人数の確保、あるいはグラウンドの確保、部費の徴収・管理などの経理業務、そしてチーム力向上のためのメンバー増強や育成など、各チームのチーム運営やチーム作りの舞台裏にスポットを当て、シリーズで伝えていく「シリーズ 草野球のチーム作りとは！？」。
2回目の今回は、チーム結成6年のベアーズの監督である熊谷氏に、チーム作りをする上でこれまで腐心されてきたことやエピソード、考え方などについて訊いてみた。
ベアーズ監督 熊谷氏に直撃インタビュー チーム作りのコツとは？
Q.結成年はいつか？
2011年の春に結成した。
Q.野球チームをつくるきっかけは何だったか？
「そろそろ野球をやりたい」という、すでに退団した元キャプテンのひと言からだったが、単純に私と彼が野球をやりたかったというのがきっかけだった。
Q.存続の危機に陥った年はあったか？ またそれは何年目でどんな理由だったか？
何度かあるが、2011～2012年の初期の時代がもっとも危機的な時期だったと思う。2011年結成も何とかメンバーを集めて初試合を行ったのが2012年。当時は苦労してメンバーを集めて試合が楽しくできたことで満足してしまい、以降のことがあまり考えられなくなった。そのときは「当分いいかな」と、軽い燃え尽き症候群になってしまった。
Q.どうやって存続の危機を乗り越えたのか？
その後も幾度か危機はあったが、共通していえること、それは目的が達成されたり、燃え尽きた後にいかに行動するかが重要だ。すぐ次の目標、目的をつくることができたのが乗り越えられた要因だと思う。
Q.メンバー編成のコツは？
楽しく野球ができる環境をつくること。そのために、少なくとも同じ志を持つ協力者が2，3名は必要だろう。
Q.長く続けられるチームをつくるために大事なことは？
目的を持ってチーム運営していくことだと思う。
Q.これから草野球チームを作ろうとしている方にアドバイスするとしたら？
参加者に「次回も参加したい！」と思ってもらえるように、最初はいろいろと気を遣うことで、それぞれが楽しく野球ができるような環境を作っていってほしい。
チーム存続の難しさ 自分との闘いに勝ったベアーズ熊谷監督
ベアーズ創設者、そして指揮官でもある熊谷監督のインタビューから何を感じ取っただろう？ それは「続けることがいかに難しいことであるか」ということではないだろうか？
どんなに好きで始めたことでも、人には「飽き」が来るときがある。どんなに楽しくても、それはやってくるのだ。それはなぜかというと、「何のために始めたか（やっているか）」という目的と、「これからどうしたいか（どうなりたいか）」という目標やビジョンがないか、あるいは忘れ去られてしまったときだ。熊谷氏のインタビューの中にも「燃え尽き症候群」というキーワードが出てきたが、自分の中から初心が消え去るとそうなる場合もある。
最初は「楽しい」とか、単に「好き」というきっかけでも、何でもよいと思う。要するにあとはそれを継続していく中で、自分の想いをどれだけ育ていけるか（成長していけるか）だろう。とはいえ、「言うは易し」で、そう簡単ではないことは確かだ。
熊谷監督も、「すぐ目標を作ることができたので乗り越えられた」とインタビューで答えているが、燃え尽きそうになった自分との闘いに勝てたのも、まさに「ビジョン」ができたことと、また同じ志を持った仲間の存在も大きかったと思う。彼はチーム運営していく中で、「自分が楽しい（楽しみたい）」という領域から、「仲間と一緒に楽しみたい（仲間を楽しませたい）」という「Ｆｏｒ Ｙｏｕ（フォー・ユー）」の精神が育ち、一皮剥けたことがチーム存続の危機を救う要因になったのだと思う。いわゆる先述の「心の成長」だ。
改めてチーム存続の難しさを痛感した今回のインタビューだったが、「大きな学び」として他チームとシェアするに値する内容であったと思う。危機を乗り越え、成長した指揮官率いるベアーズの、今後ますますの発展を期待してやまない。
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