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2014年度カップ戦では早々に初戦敗退とcoolsナインは涙をのんだ。
今年も始まる一発勝負のカップ戦。準備の時間は限られている。
だが不屈のクールズ魂を持ったチームは、確固たる自信に溢れていた。

「一戦必勝」を合言葉に

「青山タイヨースターズの記事を見たが、調子上向きの青山タイヨースターズ打線をいかに抑え込めるかが勝利の鍵となると思う。」

青山タイヨースターズはCS初戦となるチームKei戦で7安打9得点10盗塁と好調を維持している。

「チーム打率が物語るように対応力に乏しいcools打線ですので、乱打戦に持ち込まれ
ると分が悪い。本格派のエース黒江、技巧派のアンダーハンド小松、パワーピッチャーの三村（篤）のタイプの違う３投手で迎え撃ちたい。」

青山タイヨースターズが「いやらしい野球」を目指すなら、Coolsは「最小失点野球」を目指すようだ。

青山coolsとして勝つ

「元々coolsは「青山cools」として活動していたので、青山タイヨースターズとの青山ダービーを楽しみたい」

どちらも青山を活動拠点としていたことで、どちらが「青山」を名乗れるのかの青山ダービーも個人的に楽しみなところ。青山タイヨースターズとなるのか、タイヨースターズのみになるのか青山をかけたダービー戦も熱い。

エース・黒江と新戦力・小松の継投が勝利を呼び込む

昨季、IKI Eグループ3位という成績を収めたCoolsだったが、失点数が多く（2014年：44総得点、63総失点）、投手制限のエース・黒江が降板した後の逆転負けが目立っていたが、今年に入り、その弱点を克服したという。

「エースの黒江が規定により３イニングの登板制限があり、降板後の試合終盤をどう
守っていくのかが一つの課題だったが、小松 淳一(34)の加入で一気に解決した。」

事実、小松 淳一(34)が加入し、34イニングを投げ防御率1.03、奪三振22とエース・黒江が降板した後のクローザーとしての役割を着実にこなしている。

「小松が黒江の後をつなぎ、試合を作ってくれているので、試合終盤まで安定した戦いができている。今シーズンリーグ戦６勝のうち３勝が逆転勝ち。小松の好投が勝利を呼び込んでくれている。」

さらに本庄監督は経験豊富な小松の加入は野手に対してもプラスに働いているという。

「小松は投手としてだけでなく、野手としても頼りになる存在。安定した内野守備に加え、
試合中のかけ声やチーム内へのアドバイス等、精神的支柱としてもチームに貢献している。」

一発長打を秘めるクラッチヒッター・柴本の覚醒

打者に関して言えば、長野から参戦する熱い男こと柴本　泰(8)の存在感も頼もしい。
前年では投手もこなした柴本だったが、投手陣が充実したことで、打者一本に専念できる体制が整備される。すると打率.450（前年.313）、9安打、1本塁打と大車輪の活躍をしている。

「柴本は昨年からいいところで打ってくれたし、期待通り。常に柵越えをイメージし、フルスイングを心掛けているという彼のスタイルの通り、好投手からの柵越えの本塁打もあった。何よりcoolsの中軸打者としてチャンスでランナーを返してくれる打席での期待感が高い。私自身もよく返された（笑）」

本庄監督は柴本に対して絶大の信頼を置いているようだ。
もともと守備力に定評があった柴本を外野からサードに転向させた監督の手腕も光る。

「嬉しい誤算があるとすれば、柴本のサードコンバート。もともとは外野手だったが、チーム事情でサードを守らせた。このコンバートが成功し内野守備の安定に貢献している。」

地獄のダブルヘッダー。その先にある不安。

青山タイヨースターズ戦だけではなく、同日にチャンピオンシリーズ戦も行うため、
本庄オーナーはメンバーのモチベーションの低下を不安視しているようだ。

「２試合やるより人集めが大変。集まる日は２試合でもやるのが私の考えだが、
夏のダブルヘッダーは、もはや修行だ（選手）、２試合やるより朝早い方が不安（キャプテン）、あろうことに監督が当日に山登りで圏外に・・・チームのモチベーションはバラバラだと思う。」

しかし、coolsにはチームを支える「優」と「強」二人の女子マネージャーがついているようだ。

「野球が大好きなcoolsだから、野球を楽しんでいつものいい雰囲気の中思いっきりやろう～」

「健康及び体形維持のために頑張れ！」

チームの為に献身的に働く女子マネージャーがいるcools、女子マネージャーがいない青山タイヨースターズにしてみると、とても許しがたい状況であるとも言える。

青山タイヨースターズの怒りが乱打戦を呼び、「いやらしい野球」となるか、それともその「怒り」をうまくかわし、投手戦となる「最小失点野球」でcoolsが勝利できるのか。

フューチャーカップの頂点を目指し、おそらく双方の思惑が垣間見れる一戦となるだろう。その先に、栄冠をつかむことができるか。それぞれの勇姿を見逃すわけにはいかない。