ドンマイ・ロックス・野上(18) | 2016年1月13日
リーグ最強チームを決する2015年度草野球ワールドシリーズ(WS)。2015年から新たに始まった大会だが、前年の試合結果やトーナメント・カップ戦での成績を全て集計したランキングポイントの上位8チームが「優勝」という名の1つのイスを奪い合う。文字通りリーグ74チームの頂点を決める戦いだ。
8月から行われてきた、初代王者を決する最高峰の戦いもいよいよ決戦の時を迎える。その決勝のカードは、ドンマイ・ロックス VS 不動前ECE。ドンマイ・ロックスは2015年リーグ10戦無敗のIKI王者。対する不動前ECEはリーグ戦5勝4敗1分も、防御率がリーグ74チーム中2位の投手力、リーグ10位の長打率.449を誇る長打力が持ち味のチームだ。
戦績や個々の成績では圧倒的にドンマイ・ロックスに分があるが、そう簡単にいかないのが野球のおもしろいところ。この雌雄を決するガチンコ決戦を展望してみたい。
「王者」「強豪」。その名にふさわしい戦いぶりをこれまで展開してきたドンマイ・ロックス。何せ2015年は負け知らず。リーグに参加した2014年からの2年間でも、負けはわずか1試合のみというチームだ。2015年はリーグ戦10戦9勝1分、チャンピオンシリーズ(CS)IKI制覇と、他を全く寄せつけない圧倒的な戦績が目を引く。それを物語るかのように、個々の成績も群を抜いている。
とにかく失点が少ない。1試合平均2.2点とリーグ全74チーム中堂々の1位。防御率2.18点(同8位)と非常に安定している。リーグ戦9勝中4勝をあげている左腕の秀太、CS優勝とWS決勝進出に大きく貢献した右の米田、他右の渡部と野上など、投手陣は実力派揃いだ。また打も素晴らしい。
チーム打率.324(同4位)、1試合平均の得点8.75点(同3位)と、「投」との歯車がかみ合った一方的な横綱級の試合展開が多いのも特徴だ。長打力のある4番渡部を中心に、野上石山、久万など、高い打撃力を持つ選手がズラリと並ぶ。
さらに特筆すべきなのは機動力の高さだ。盗塁が1試合平均8.8個(同1位)と、足で相手を揺さぶる攻撃を得意としている。特に野上と石山の2人で、チームの半分以上の盗塁数をあげていて、これも相手にとっては脅威だ。戦績や個々の数字からみてもドンマイ・ロックスが優位であることには違いないであろう。
一方迎え撃つ不動前ECE。2015年リーグ戦は開幕4連敗で、しかもそのほとんどが1点差という悔しい負けが続いた。しかし、その我慢の野球が以後実を結び5連勝をマーク。勢いがついてきた不動前ECEは、WSではこれまで1勝3敗も、他チームの脱落など運も味方につけ、決勝の舞台にコマを進めてきた。
とはいえ、個々のポテンシャルが高く、実力を持ったチームであることがいうまでもない。まずは何といっても特徴は安定した投手力。先述のようにチーム防御率が1.19(リーグ2位)が素晴らしい。この防御率1点台とは並大抵の数字ではないことは、野球に精通している者なら十分理解できるそれほどの数字だ。主戦の左腕しんのすけは防御率1.60と最も安定しており、右のひろきとともに先発陣を形成する。そして左のタケと右のねぎまたは右のせいやへ継投するパターンだ。特にタケに関しては、10イニングスを投げて自責点はわずかに1と、頼れるチームのリリーフだ。
秀逸なのは投手力だけではない。チーム1の4本塁打、13打点をマークしている主砲れいじ、これまたチーム1の三塁打3本、盗塁12の核弾頭まっちゃん。またれいじ以外にも、昨年本塁打を記録した選手が4人も並ぶ打線は、相手にプレッシャーを与えるには十分なラインナップだ。
但し気を付けたいのが守備のミス。防御率に対し、失点が1試合当たり2~3点多いのだ。ということは、エラーが絡んでその分を相手に献上していることになる。投手陣が安定しているだけに、バックがしっかり踏ん張りたいところだ。
戦績や個々の数字から見れば、ドンマイ・ロックス優位は変わらない。しかし彼らにとって、不動前ECEは決して与(くみ)しやすい相手ではないはずだ。というのも実は両チームは昨年、今WSの1戦として、既に相まみえている。
そのときはドンマイ・ロックスが4-3で勝利するも、土壇場で2点差をひっくり返してのサヨナラでの辛勝だったという過去の実績があるからだ。このときは不動前ECE先発のしんのすけが5回までドンマイ打線を1点に抑えていたのだが最終回に四球や自らの偽投などで自滅。悔しい負けを味わっている。だが、強豪を土俵際まで追い詰めたのはまぎれもない事実だ。
そして今回の決勝戦の見どころ。それは、やはり強力なドンマイ・ロックスの打線を安定した不動前ECEの投手陣がどう抑えていくかであろう。しんのすけが前回のように崩れず、最後まで自分のピッチングをやり抜くことができれば非常におもしろい緊迫した試合展開になるのは明らかだ。
そういう意味でも不動前ECEとしては、まずは先制点を取り、優位に試合を進めていきたい。そして投手陣が踏ん張る一方で、攻撃陣はまずは出塁し、得意の長打攻勢で走者を返すのが理想の形であろう。一方ドンマイ・ロックスは得意とする足攻で、不動前ECE投手陣を揺さぶり、防御率1点台の牙城を崩していきたいところだ。足技も含めた高い攻撃力で、相手に早い段階でプレッシャーをかけることができれば、自分たちのペースに持ち込めるはずだ。
ただこれは双方にいえることだが、相手にとっての「ごっつあん出塁」を与えないこと。
これが重要なカギとなる。つまりエラーや四死球で相手にかんたんに塁を与えてしまうことは避けたい。逆に、もらった方は流れを一気に引き寄せ、勢いづく可能性がある。
1球で流れが変わる「野球」というスポーツのおもしろさでもあり怖さでもあるがいずれにせよ最後まで我慢して自分たちの野球を貫き通せたチームが「初代王者」の称号を手にすることであろう。リーグ王者を決めるにふさわしい両チームの戦いぶりを期待したい。
日付 | 対 戦 | 勝 敗 | 登 板 | イ ニ ン グ | 自 責 点 | 失 点 | 奪 三 振 | 与 四 球 | 与 死 球 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 暴 投 | ボ | ク | 詳細 | |
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2016年11月26日 | 対 雑魚軍(○1-14) | 勝 | 1番手 | 5回(0/3) | 0 | 0 | 4 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年03月12日 | 対 スレイヤーズ(○1-12) | 勝 | 1番手 | 7回(0/3) | 1 | 1 | 9 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年02月06日 | 対 ギャルソンジャイアンツ(○3-7) | 勝 | 1番手 | 6回(0/3) | 2 | 3 | 7 | 3 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 詳細 |
日 付 | 対 戦 | 守 備 | 打 順 | 打 撃 成 績 | 打 点 | 得 点 | 盗 塁 | 盗 失 | 失 策 | 美 技 | 詳 細 |
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2016年11月26日 | 対 雑魚軍(○1-14) | 投 | 3番打者 | - 四球 - 四球 - 内安 - 敵失 - アゴ | 1 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年11月20日 | 対 不動前ECE(○2-7) | 遊 | 10番打者 | - ア飛 - 死球 - 三振 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年11月13日 | 対 ヤングメン(○0-6) | 遊 | 7番打者 | - アゴ - アゴ - 死球 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年11月05日 | 対 K.B.F.Cイーグルス(○1-2) | 二 | 1番打者 | - アゴ - 三振 - アゴ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年10月16日 | 対 ヤングメン(○0-2) | 遊 | 1番打者 | - ア飛 - アゴ - ア飛 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年08月06日 | 対 ツインリバーズ(○1-12) | 遊 | 1番打者 | - 四球 - 四球 - アゴ | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年07月23日 | 対 Tokyo Good Fielders(○1-5) | 遊 | 1番打者 | - 死球 - ア飛 - 四球 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年07月16日 | 対 プレアデス(○0-1) | 遊 | 1番打者 | - 安2 - 内安 - 四球 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年03月12日 | 対 スレイヤーズ(○1-12) | 投 | 3番打者 | - 四球 - アゴ - 四球 - 安打 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年03月06日 | 対 シーレックス(○4-8) | 二 | 1番打者 | - 四球 - ア飛 - ア飛 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年02月28日 | 対 東京オモスタイルズ(○1-7) | 二 | 1番打者 | - ア飛 - ア飛 - 三振 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年02月06日 | 対 ギャルソンジャイアンツ(○3-7) | 投 | 3番打者 | - 四球 - ア飛 - ア飛 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年01月23日 | 対 不動前ECE(●3-1) | 二 | 1番打者 | - アゴ - 死球 - ア飛 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 |
対戦形式 | 日付/球場 | 先攻 | スコア/ 開始時間 | 後攻 | 先攻 先発投手 | 責任投手 | 後攻 先発投手 | 詳細 |
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LG | 2017年05月20日 碑文谷軟式 | 不動前ECE | 6 対 3 15:00~ | ドンマイ・ロックス | タケ(17)[投制] 0 view | 【勝】 タケ(17)[投制] 0 view 【負】 青木(24) 0 view | 青木(24) 0 view | 詳細 |
WS | 2016年11月20日 二子玉川区民運動施設(渋谷区) | 不動前ECE | 2 対 7 13:00~ | ドンマイ・ロックス | タケ(17)[投制] 0 view | 【勝】 米田(69) 0 view 【負】 ひろき(19) 0 view | 米田(69) 0 view | 詳細 |
WS | 2016年01月23日 東調布公園 | 不動前ECE | 3 対 1 10:00~ | ドンマイ・ロックス | しんのすけ(26) 0 view | 【勝】 しんのすけ(26) 0 view 【負】 米田(69) 0 view 【S】 タケ(17)[投制] 0 view | 米田(69) 0 view | 詳細 |
WS | 2015年11月03日 西戸山公園 | 不動前ECE | 3 対 4 9:00~ | ドンマイ・ロックス | しんのすけ(26) 0 view | 【勝】 渡部(33) 0 view 【負】 しんのすけ(26) 0 view | 渡部(33) 0 view | 詳細 |
1位
C.C.Nationals
66大森
ツボにはまれば長打を打てる捕手で第2代C.C.Nationals新人王受賞(近藤と同時受賞)
2018の大半をカナダへ留学(もとい、MLB観戦旅行)していた。
一時期から体
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2位
Brains
30大沼
■スカイツカントクJAPANメンバー(#BRAINS 0)
■三鷹市軟式野球連盟「ブルーパーズ」(2003~2005)、杉並区軟式野球連盟「オールマックス」(2005~2007)、豊島区
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3位
ギャルソンジャイアンツ
4ズッシー
年に1度、芯で打った時の飛距離はチームNo.1のスラッガー。オレンジ色の木製バットにこだわりを持ち、毎年買い替えて愛用しているが、チームメイトからはビヨンドを使えばすぐに4番を打てるのに…と陰口を叩か
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8位
大田ブルーウェーブ
1森本遥斗
色気のあるプレーで多くの女性を魅了する走攻守三拍子揃った天才イケメンエース!昨年は投手三冠に輝き、打撃では不動の3番として君臨し華麗な遊撃守備を披露。すっかりクズ男キャラになってしまう。
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受賞選手
フューチャーカップ
チャレンジカップ
リベンジカップ
チャンピオンシリーズ
ワールドシリーズ