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「覚悟」で個々の力を高める！マディーウォーターズの哲学とは

4-3の接戦でBBジャンキーズを破ったマディーウォーターズ。

例にも漏れず主力の不在、メンバーの故障、仕事やプライベートでの環境の変化に、チーム運営は順風満帆と言えない中で、価値のある勝利を手にした。

こうした状況で、チームの団結力を高めるための秘訣とは何だろうか。

全員徹底、2つの「覚悟」

４回三失点と試合を作ったマディーウォーターズの先発・たのっち(18)

マディーウォーターズには、チーム全体で大事にしている2つの「覚悟」がある、という話を聞くことができた。1つ目は打席における「覚悟」だ。

初球から、全てのボールに対してフルスイングできる心の状態で打席に立つことの徹底だ。打席での怖さは、この覚悟があるかどうかによって決まり、振ってこないことが相手に伝わるようでは、ストライクがなかなか取れず苦しんでいる相手投手にとってさえ、付け入る隙を与えてしまうことになるのだという。

もう1つは、試合に来ることの「覚悟」である。

スカイツ・JAPANのマディーウォーターズ・ふっくん(12)は三打数二安打

ギリギリまで参加メンバーが確定しないことも多い中で、もし十分に練習した経験のないポジションや打順でも、チームのメンバーとして与えられた役割を必ずこなす、言い訳はしないという覚悟を、それぞれが持ち寄って試合に臨んでいることが、今回のような好結果につながっているのだ。

チーム1の体力でBBジャンキーズを支える尾本の存在感

BBジャンキーズ・尾本コースケ(14)は5安打7奪三振4失点と敗戦投手となった

一方、惜しくも敗れてしまったが、接戦に持ち込み勝機を狙うBBジャンキーズも、健闘を見せた。本職は外野手ながらも、強肩と器用さを活かしこの試合では投手として活躍、2-6回は安定した投球で、ゲームを作った。

BBジャンキーズの小池は、自らのチームのことを、打力を守備力でカバーするチームと評したが、この中心に立つのは、尾本である。制球が良く、捕手の想定するリードを実現できる器用さが持ち味である。

BBジャンキーズ・椎野ミチハル(11)は3打数無安打

また、正捕手のいない試合でも、捕手を引っ張り安定した投球を続けることができる彼に、ナインは全幅の信頼を寄せる。

そんな尾本は、普段は陸上部の顧問を務めており、体力的な面の調整だけでなく「戦う現場」に身を置いていることもまた、チームの中心選手として統率することに良い影響を与えていると小池は語る。

チームそれぞれの「覚悟の形」を模索することの重要性

タイムリーヒットに喜ぶマディーウォーターズベンチ

この試合単体でみると、チーム全体で戦ったマディーウォーターズが、尾本という軸を中心に戦ったBBジャンキーズを制したが、ここで優劣を論じるつもりはない。各チーム、置かれた状況やメンバー構成、野球経験など、さまざまな要素が変わってくるため、正解はチームによって変わってくるのが自然であろう。

ただひとつ言えるのは、そのチームそれぞれのメンバーが、それぞれのチームにふさわしい「覚悟」を持って試合に臨むことが、諸君の草野球生活を、より深みのあるものに変えていけることであるといえる。

大一番でやってしまったBBジャンキーズ・椎野ミチハル(11) を責めるBBジャンキーズ

お決まりの監督・KIKU(14)落としで締めたマディーウォーターズ