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2016年4月30日、東京スカイツリーグ・チャンピオンズシリーズ チーム・バビグリン対Pe Angelsの一戦が世田谷公園野球場で行われ、0 対 12で Pe Angelsが勝利した。

スカイツリーグのドクターKとの呼び声が高い先発YOSHIMASA

試合は序盤からPe Angelsペースであった。初回は先頭のSEKI選手のヒットから計4安打で3得点、2回にも1得点、3回は四死球と4安打で6得点を挙げて隙のない攻撃で終わってみれば12得点と流れを一切バビグリンに渡さなかった。

Pe Angelsの先発したYOSHIMASA選手はバビグリン打線を3安打無四球完封9奪三振と完璧なピッチングだった。

一方敗れたバビグリンはYOSHIMASA選手の投球に翻弄されて本来の力を発揮することができず、3安打無得点、また、先発したバビグリン・松井選手も初回から相手打線につかまりエラーも絡んで勢いを食い止めることができなかった。

打線のリズムを作る無四球というすごさ

試合後のPe Angels・GAKU(24)のコメントで「先発したYOSHIMASA選手様様でした」というほど、YOSHIMASA選手の投球の出来が素晴らしかった。シーズン最初の試合で調整が難しい中で先発だったが、昨シーズンMVPの貫禄を見せつける投球でバビグリン打線を封じ込めた。

7回を投げて3安打無得点は素晴らしい結果だが、なんといっても7回を無四球というのが最も評価すべき点であろう。
投手の四死球は試合の流れを大きく左右する。というのが四死球の多い投手はテンポが悪くなり守備も守りづらくエラーがでて、悪い流れで打線も調子が出なくなってしまう。

投手は打たれるのはしょうがないが、四死球を減らすことが最も大切である。YOSHIMASA選手の7回を無四球は本当に素晴らしい投球内容で、この投球が打線のリズムをつくり大量得点につながったのである。まさにYOSHIMASA様様であった。

打線も絶好調なPe Angelsだが課題は明確

この試合Pe Angelsは13安打12得点と文句の付けようのない攻撃を見せた。四死球で相手に助けられた部分もあるが、注目すべきは４本のスリーベースだ。

1番・SEKI選手、2番・SHIGET選手、6番・NISHIMURA選手、7番・SHIOTA選手にスリーベースが出て効率の良い攻撃ができた。長打が出ると攻撃の戦略が立てやすくなり、得点が入りやすくなる。三塁にランナーがいれば、内野ゴロ、外野フライ、相手のエラーなど凡打でも得点が入るからだ。

シングルヒットで送りバント、進塁打などで一点を取るスモールベースボールは日本野球の象徴とも言われるが、接戦が多くなり選手への精神的な負担が大きい。長打で大量得点を奪うビックベースボールは日本ではあまり推奨されないが、大量得点で試合を有利に運び精神的な余裕も生まれる理想的な野球だ。

この試合のPe Angelsはまさにビックベースボール。
Pe Angelsナインはこの試合のビックベースボールは偶然であったといい、4番が定着しないという課題もあるということであった。まだまだ伸びしろがありそうな打線である。
もちろん毎試合で長打が多く出て大量得点とはいかないだろうが、好調なPe Angels打線の勢いはまたまだ止まらないだろう。

ただ、一番の課題点を挙げるとしたらYOSHIMASA選手が怪我・故障で長期離脱となった場合どうするのか。もちろんPe Angelsの首脳陣は十分に理解しているだろう。そして今チームの調子がいい時にこそ、第二の柱の育成をする必要性を理解し、チームに共有できるかが一つのポイントとなるだろう。