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最多勝利賞

退団選手

レベルの高い最多勝争いを制し、唯一無傷の10連勝を挙げたZ’sの山本剛(55)が受賞。

持ち味はアラフィフならではの人生経験を感じさせるような老獪なピッチングだ。決して速いストレートを投げる訳ではない。しかし、アウトローに糸を引くようなストレート、七色の変化球、抜群のマウンド捌き、修正能力・・。どれも一級品だ。

それが見られたのは8月25日、対雑魚軍戦。プレイボール直後の初回表、先頭をヒット、2番をエラーで出塁させノーアウト1・3塁のピンチ。しかし、ここからが山本剛(55)の見せ場だ。3番を三振、4番には犠飛で1点を失うも、後続を断ち最小失点で切り抜ける。その後は味方が5失策をするものの、それは打たせて取るピッチングをした証。尻上がりに調子を上げテンポ良く投球し、自責点1(失点3)で16-3の勝利に貢献した。

昨シーズン、Z’sはリーグ戦2勝7敗1分けと苦しんでいた。1試合平均6点は取れるものの平均11失点しており、課題は投手力の底上げだった。そこで、某草野球SNSで「投手募集」をしたところ、応募してきたのが山本剛(55)。初登板こそ7失点(自責点3)したものの、安定した投球でチームの快進撃に貢献し、ある意味期待を裏切る10連勝を達成した。

チームメートに「やまさん」と慕われる山本剛(55)は、どこまで連勝記録を伸ばすのだろうか？来シーズン、アラフィフの星の活躍が見逃せない。