初球チームのステップ講座 | 2014年9月21日
捕手を育てるのは難しい。
どのチームでも捕手の育成や、正捕手の獲得には苦労することが多い。
ここでは改めてキャッチャーがいかに大切かということを考えてもらいたい。
キャッチャーというのは、唯一、バッターと同じ目線でグラウンドを見ることが出来る。
そして、投手に配球を支持し、各ポジションに守備位置の指示を出すことのできる選手である。
グラウンドの監督といわれる所以もそこにあるのだろう。
そして、捕手は、もっとも頭を使うポジションであり、更には様々な要素を求められる。
打てる捕手を求められる時代に代わってきた昨今。
しかし捕手に一番必要なものは打撃力ではない。
あくまでリード面と、キャッチング能力、そして肩の強さである。
強打者が出てきて場合に多いリードがある。
外角一辺倒になってしまうことだ。
実は、これが一番危ない、所謂逃げのリードである。
一発を警戒するがゆえに外角を優先することが増える。
それは戦略的に間違ってはいないのだが、
打者に読まれやすくもなる。
特に捕手が外角に座ってしまっている場合、
打者にも気づかれ、外角に狙いを絞り込まれてしまい、
結果的には痛打される可能性が高いからだ。
捕手には常に強気のリードを求めたい。
数球でもいい。
ボール球でもいい。
相手打者にインコースもあると思わせること。
内と外の出し合い。
当たり前のことながら、これができない捕手も多いのが真実。
投手と連携を取って巧みなリードを見せてほしい。
また、コントロールが良くない投手がいるのも草野球ならでは。配給通りにいかない場合が多く、捕手にとって頭が痛いところではあるが、それ自体は捕手の責任ではない。
しかし、この投手を上手に生かす事が出来たら、優秀な捕手と言えるだろう。
次に求めたいのは捕球力。
ワイルドピッチとパスボールをしないことだ。
このエラーはピンチを広げるだけでなく、
守備陣への影響力も大きい。
勝手にピンチが広がることほど不安が募るものはない。
大きくはじかれたボールは下手をすればボールデッドとなり、
一気に得点されることも有る。
当たり前のことだが、捕手はボールを取りに行くのではなく、
身体でボールを止めに行くタイプでなくてはならない。
また、肩の力は盗塁抑止力にもなる。
しかし、これは個々の能力のために戦略で強くなるものではない。
そうはいっても弱肩な捕手は盗塁させ放題になるのかというのかというとそうではない。
投手との連携によって、クイックや牽制で相手のスタートを遅れさせることが
出来ればランナーを刺すことも決して不可能ではないからだ。
最後に捕手は常にベンチと密な連携を取るのがベストだ。
打者のリードに不安がある場合は、すぐに相談をすることだ。
ベンチや監督は試合中に指示を出すことが出来るが、
一番はグラウンドレベルでの空気を感じ取ること。
それが一番見えるのはキャッチャーである。
正捕手といわれる選手は難しい仕事をしている。
試合の明暗を分けるのは捕手。
これは過言ではないだろう。
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