草野球チームのつくり方 | 2016年11月4日
一頃に比べて人気が落ちた、あるいは競技人口が減少したといわれる野球だが、グラウンドでは毎週末になると楽しく白球を追う老若男女の姿が全国各地で見受けられる。
とりわけ草野球は、野球経験者・未経験者、上手い・下手関係なく、誰もが気軽に参加できる「大人たちのコミュニティの場」ともいえる。
が、その一方でチームの運営や、または育成のために、マネージャー、あるいは監督などのスタッフたちはは、水面下では日夜たいへんな仕事をこなしているのも事実だ。
試合ができるだけの人数の確保、あるいはグラウンドの確保、部費の徴収・管理などの経理業務、そしてチーム力向上のためのメンバー増強や育成など、各チームのチーム運営やチーム作りの舞台裏にスポットを当て、シリーズで伝えていく「シリーズ 草野球のチーム作りとは!?」。
5回目の今回は、チーム結成10年のWiCKSのオーナー兼プレーヤーである美馬氏に、チーム作りをする上でこれまで腐心されてきたことやエピソード、考え方などについて訊いてみた。
2006年。
総合エンターテイメント集団を目指して、ファッションベースボールをやろう。とにかく楽しいチームを作ろう。というコンセプトにて結成。
7年目~8年目(2013-14年)。新たな家族の誕生や、仕事での転勤などにより、小倉監督兼象徴、不動のエースでムードメーカー 佐藤、合コン斬り込み隊長の悪球打ち 中島が不在がちになり、チームが不安定に。あと、有吉のタイ帰国。
WiCKS愛。メンバーの結婚式にて、歌って踊るエンターテイメント集団としての地位を確立してきた中、新たに新規メンバーを招くのは並大抵のことではなかった。しかし、新規メンバーはそこに野球理論武装を振りかざし、毎試合終了後に行われる野球道具持ち帰り担当決めへの男気ジャンケンの導入、10周年アニバーサリーセカンダリユニの作成と、既存メンバーに対し真っ向勝負でWiCKS愛を示してきた。
そんな中、チームスパイク統一論争で、意見がまとまらない状況の中、既存メンバーの一人である送り人 古谷は羨望の眼差しを浴びたいという欲求から、独断でチームカラーのスパイクを自分のみオーダーメイド購入し、自らスパイク統一論争の道標を示した。その古谷は先日の試合でサヨナラヒットを放ち、チームを牽引している。このように各メンバーのWiCKSに対する一途な想いがチームの相乗効果につながり、危機を乗り越え、いま現在もなお、愛を育み続けている。
チーム結成当初のコンセプトであった独自のファッションベースボール理論により、野球の実力だけではレギュラーの座を約束されない。個性、スタンス、野球以外での貢献度、首脳陣との癒着も含めた総合的かつ独断的な判断がなされる。そしてそれを受け入れるWiCKS愛の深さ。
年間行事として合宿の毎年開催。合宿ではユニフォームのデザインを筆頭に、今後のチームの方向性について、時にはジェンガや国際電話、寿司プランなどを積極的に導入し、朝まで生テレビの如く、徹底討論が行われる。
それに加え、メンバー嫁を懐柔するために、活動の無い日は粉骨砕身し、家族サービスを徹底するWiCKS愛。
各メンバーが愛せる草野球チームを作ってください。
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