[第8回]結成15年目のBBジャンキーズに訊く 草野球チームのつくり方とは!?

草野球チームのつくり方 | 2018年10月12日

結成15年目のBBジャンキーズ

第8回目の今回は、チーム結成15年と長きに渡る草野球チーム、「BBジャンキーズ」の小池マサノブ監督に、野球チームを作ったきっかけ・存続の危機に陥った時のはなし、メンバー編成のコツなどについて聞いてみた。

ジャンキーズの監督、小池マサノブ氏に直撃インタビュー チーム作りのコツとは?

-- 結成年はいつですか?また、野球チームをつくるきっかけは何でしたか?

BBジャンキーズ、2003年チーム発足です。
BBJ結成前は会社のチームに所属していましたが、活動日数が少なくて物足りなかったので今活動には来れていない#3カシラ(監督)と周りの野球仲間に声をかけたのがきっかけです。

-- 存続の危機に陥った年はありましたか?またそれは何年目でどんな理由でしたか?最後に乗り越えられた理由はなんでしたか?

結成4年目だったと思います。
ユニフォームを今の2代目に変えたタイミングと、当時の主力が結婚や転勤で来れなくなってしまうタイミングが重なり、一時期は毎回助っ人さんに来て頂いていたような状況でした。

しかし、当時エースだった#17矢口が「自分も協力するからチームを続けたい」と言ってくれて、折れかけていた心を救ってくれました。
あの言葉でチームを続ける気持ちになれました。

また、今のBBJの主力メンバーである#0ダイキが、当時若手1人だったにも関わらず毎回来てくれ、自分の野球仲間ををチームに何人も連れて来てくれた事で出席率の高い若いチームに生まれ変われました。
その彼等が現在のBBJの主力メンバーとしてチームを引っ張ってくれています。

-- メンバー編成のコツはありますか?また、長く続けられるチームをつくるために大事なことは?

コツですか…
ウチは募集をかけて入団してくれたメンバーよりも、メンバーが友人を連れて来て入団したケースが多いです。
ネットなどで1人で入って来たメンバーよりも、以前から気心の知れた友人が何人かいれば、チームを辞める可能性は低いのかなと思います。

野球歴や実力に差があるのは当たり前だと思いますが、年間通して来てくれたメンバーの試合出場になるべく偏りがないようにする事には気を付けています。
時間を作って試合に来ても、出られないと次は来なくなってしまうかもしれませんし、自分がもしそうだったらつまらないですしね。
ウチが毎試合全員打ちにしている理由の大きな要因です。

-- メンバーのモチベーションを上げるイベントなどはありますか?またチームの反応はどうでしたか?

まず、毎試合スコアと個人成績をつけてアップしている事ですかね。
年度で成績も見れるので、個人的には成績を気にしているメンバーは多いと思います。
また、その年最も活躍しチームに貢献したMVPと最もダメだったジャンキーズ選手MDJを全員の投票で決めて景品を渡しています。
MVPには刺繍入りオーダーグラブ、MDJには恥ずかしくて着けたくない派手なリ刺繍入りストバンド(1年ずっと着ける事w)が景品なので、表彰のある新年会は毎年けっこう盛り上がりますよ。

-- これから草野球チームを作ろうとしている方にアドバイスするとしたら?

チームのメンバーには、チーム活動に来て、楽しんでプレーして帰ってもらって次もまた行きたいなと思ってもらえるように考えてチームの雰囲気を作っていければ、参加者も増えるし、自分も楽しいし…とプラス要素が多くなると思います。

チーム運営はホント大変な事が多いです。
でもスカイツには同じ苦労や悩みを抱えている
監督さんたちが多く、皆さん良い方ばかりです。
スカイツの監督さんたちと交流を持ち、お互いの悩みやお互いのチームの方針などを聞いて自チームの参考にしてみるのも良いと思いますよ!

草野球チームが継続するには、みんなが楽しめる環境づくりが特に重要!

15年と長い間「BBジャンキーズ」を運営してきた監督のインタビューはいかがだっただろうか?

「BBジャンキーズ」の存続の危機に陥ったはなし、メンバー編成のコツなどは、他の草野球の運営にも役立つ内容だったのではないだろうか?

監督へのインタビューで、特に重要だと感じたのは、チームを継続するために「様々な人間が野球を楽しめる雰囲気を作る」ということだ。

長く続けていく中で、「BBジャンキーズ」にも存続の危機に苛まれた年があった。
それはメンバーの主力が結婚・転勤でチームに参加できなくなった結成4年の時のはなしだ。人によっては、生活や仕事も変わり、長くチームに継続して活動できない人も出てくるのが当然だ。

草野球チームは、上下関係なく誰もが参加できる「大人たちのコミュニティの場」
その参加障壁の低さ故に、野球経験者・未経験者といった様々な人が参加する。
様々な人がいるということは、それぞれの事情も多様なので、生活のために参加できなくなるという人は出てくるだろう。

なので、運営が継続するために一番必要なのは、常に新しい人を呼び込むような環境、誰でも野球を楽しんでもらう雰囲気作りをすることだ。

そんな雰囲気を作るために「BBジャンキーズ」がやっているのは、
「毎試合全員打ち」にして、年間通して来てくれたメンバーに、偏りがないように気を付けていること。

メンバー同士、実力があるのは当然で、確かに、チームが勝つことも重要だが、試合に出る・打席に出てもらう楽しさを味わうことができなければ、正直、出てるほうとしてはつまらないだろう。

楽しくなければ人は集まらない→人が集まれなければ試合ができない→試合ができなければプレーができない。
ということになってしまうので、草野球は、まずみんなが楽しまなければ、そもそも試合もできないし、勝ちに繋がらない。

勝つために、みんなで楽しむ雰囲気を作るというのが草野球を継続していくための課題と今回のインタビューで浮かび上がった。

野球というスポーツをどうのようにして楽しんでもらうか?という課題

今回のインタビューで得られた結論は、楽しくなければ、チームが継続できないし、結局は勝てない。
それは、「野球というスポーツをどのようにして楽しんでもらうか?」という野球人気継続のための課題が、草野球にも問われていると感じた。

野球というスポーツは、一人でやるのではなく、みんなでやらないと成立しないスポーツだと、このインタビューで改めて感じさせられた。
どんなに野球が上手くても好きでも、一緒にやってくれる人がいないと、できない。
一緒に野球を楽しんでくれる人がいないとできない。

だからこそ一緒にプレーしてもらえる仲間には、感謝し、一緒に楽しむというのが目指すべきチーム作りだと思う。
今回、インタビューを受けてもらった「BBジャンキーズ」は、15年間、チーム運営で、様々な困難に直面し、それを乗り越えてきたチーム。

そんな「BBジャンキーズ」というチームは、参考にするといいチームの一つだ。

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