Youは何を求めて東京スカイツリーグへ!? | 2018年12月20日
ザ・チキンハーツのチームコンセプトは「野球後の餃子とビールを楽しむ!」
2013年に発足した東京スカイツリーグも今季で早5年目を迎えたが、チーム数は増加の一途をたどり、今や100を優に超えるマンモスリーグにまで成長している。
そこで、数あるリーグの中で、なぜ東京スカイツリーグを選んだのか、加盟したことで感じたことなど、ざっくばらんに聞き出すことで、リーグの魅力を明らかにしていくインタビューシリーズ企画を敢行。
題して「Youは何を求めて東京スカイツリーグへ!?」。15回目の今回は、ザ・チキンハーツを取り上げる。
2016年にスカイツリーグに加入してきたザ・チキンハーツ。成績はうなぎのぼりにアップ中で徐々にその存在感をアピールしてきた。今シーズンは5勝5敗と成績を5分にもってきた。ここからこのチームの本領を発揮するのかもしれない。そこで丸田氏に直撃インタビュー。スカイツリーグ参戦についての秘話を語ってもらう。
-- いろんな草野球リーグがある中で、なぜ東京スカイツリーグに加盟したのか?
チーム結成当初、高校野球経験者と完全な初心者が混在していたため、スカイツリーグの「初心者限定!」にひかれました。
-- 東京スカイツリーグに入ったことで、チームに何か変化はあったか?
リーグに所属していないチームで、練習中心にやっていたので、定期的に試合ができるようになってチームの士気があがりました。その一方で、練習参加率が激減して、この2年ほど練習をほぼしていないです・・・。
-- 東京スカイツリーグで一番気に入っているところはどこ?
ステキなチームが多いことです。みなさん人としても素晴らしい方ばかりで感動しています。
-- 東京スカイツリーグの一番印象的なことは?
どんどんチームが増えていくことに驚いています。
-- 他と比べて東京スカイツリーグが優れている点を挙げるとしたら?また、リーグに改善してもらいたいことや要望はありますか?
他リーグを知らないのでわかりませんが、他チームの方々と、野球以外でも親しくしていただき、仕事以外の人たちとの交流が増えて楽しいです。
スカイツリーグに加盟することで士気が上がったと語る丸田氏。練習中心の活動から試合が増えたことが大きな要因だ。しかしそこには思わぬ弊害も。
もともと行っていた練習活動が思うようにできていないらしい。草野球は試合をこなしてなんぼということも言えるが、練習も必要だ。そのバランスをとることが難しい。
スカイツリーグを選んだ理由に初心者限定を上げてくれたザ・チキンハーツ。やはり野球は試合が大事だと思われるが、チキンハーツはリーグ参戦までは練習を中心に活動してきた。
そんなチキンハーツがスカイツリーグに出会ったのはもしかすると必然なのかもしれない。ボールを追いかけるだけで楽しかった時期は終わりを迎え、新たなモチベーションとして、その練習の成果を試す時期に来ていた中で見つけたのが初級限定のスカイツリーグだった。負けても勝ち点がもらえたり、高校野球経験者の3イニング投手制限など独自のルールで他にはない草野球リーグを運営しているからこその巡り合わせだったのだろう。
そして、丸田氏はさらに「他チームの方々と、野球以外でも親しくしていただいている」と語っている。
これはスカイツリーグに所属するチームの監督同士が監督としての自チームの立場を一時忘れて、純粋なプレイヤーとして楽しみたいと結成されたスカイツカントクJAPANのことを意味しているのだろう。丸田氏ももちろん参加メンバーに名を連ねている。
必死に野球場を確保して、チームメンバーの出欠を確認、対戦相手を探すためのマッチメイク、試合での指揮、試合後の清算、さらにはメンバーのモチベーションケアと草野球の監督の仕事は多岐に渡る。参加してくれたメンバーを優先させるために自分は打順最後尾で我慢する監督も多い。
ただ、そこに同じ境遇をもっている監督同士が一時だけでも監督業を忘れて純粋に全員がプレイヤーとして楽しむチームはあってもいいだろう。
それが全く別のチームの監督たちとの熱い交流が生まれ、野球以外のプライベートの充実にもなっているのではないだろうか。
チームメンバーがもっと楽しめる環境を増やしたいと思って参加したスカイツリーグだったが、気付いたら監督としての自分も楽しめる環境が増えていた。
スカイツリーグには監督やチーム代表者のみが参加するSNSコミニュティがある。
ここではリーグ運営責任者と監督やチーム代表者がフラットな立場で大小さまざまな意見や提案が飛び交っているそうだ。運営側からの一方的な意見の押しつけではなく、みんなの意見を取り入れやすくするためのスカイツリーグの施策の一つだろう。
もちろん、良いことだけでなく、悪いことも議論がされてしまうため、運営側としては一つの対応の過ちで全員の信頼を失ってしまうリスクも大きい。運営側に確認したところ、「だからこそ損得ではなく善悪を判断基準として発言や対応を取ることが必須になるし、その一つ一つの対応や発言がリーグへの信頼、公平・公正なリーグ運営に繋がっていくんです。」と回答をもらった。
チーム優先で自分は二の次だった丸田氏が気づいたのは、チームも監督である自分も楽しめる環境がこのリーグにはあったということだろう。
試合をこなし成績があるだけの私設リーグが多い中で、試合や成績以外でも楽しませてくれる、自分でも気づかなかった潜在的なニーズまで発掘しようとしてくれるリーグには頭が下がる思いだ。
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