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ZaK Japanをけん引するリードオフマン

ZaK Japanには常に次の塁を狩ろうとするハンターがいる。
ZaK Japanの1番。
リーグ屈指のリードオフマン、長谷川である。
リーグ参加初年度ながらリーグ戦9試合に出場し、打率.455、12盗塁とチーム最高打率と盗塁数を誇る。
また、センターからのレーザービームで本塁捕殺を決めるなど自慢の守備でチームをけん引、走攻守揃った強打者としてリーグを沸かせた。
しかし、草野球チャンピオンシリーズでは初戦となる二回戦、金太櫻ベースボールクラブ戦で敗退してしまった。

出塁率.517は低すぎた。リードオフマンとしての自覚

打率.440、盗塁数12。出塁率.517。
この成績だけを見れば十二分にリードオフマンとしての役割を果たせていると思えるものだが、
長谷川にとっては満足できる数字でない部分がある。

「打率は十分な出来かと思います。
盗塁数はチーム内で1位であれば。。。と思っていましたが、リーグでも2位だったので驚いています。
しかし、出塁率.517は低すぎですね。。。
今季途中からチーム内で打率、出塁率など独自で出してましたが
途中まで打率＝出塁率でしたのでリードオフマンとして失格でした。
打率＝出塁率に気づいてからは出塁率重視になりました。」

なんという志の高さであろうか。
自分が出塁することがチームにとって大きな役割を担っている実感をもっている長谷川には
決して妥協のできない数字。これが出塁率であった。

リードオフマンの大きな役割は、まさに塁に出ることである。
リーグ戦で戦った９試合の内、前半５試合では確かに打率＝出塁率となっていた。
ここですぐに修正できる選手はなかなかいない。
しかし、長谷川は見事に修正をした。
次の試合013年04月29日対 BBジャンキーズ戦では２死球を選び１安打ながら３打席出塁と結果を出した。
しかもその試合では１試合４盗塁という記録も残し、リードオフマンとして十分な活躍を見せたのだ。

１に出塁。２に出塁。３，４も出塁。５は。。。。得点！ｗ

１番打者の役割を聞くと、ナイスな返しをしてくれた。
一見、チャラけた回答に思えるかもしれないが、これはリードオフマンに必要不可欠な考え方である。

「チームに流れを呼び込むには出塁して得点に絡むしかないですからね。
後方に控えてるバッターが頼りになるので、出塁したら返してくれると信じてます☆」

リードオフマンが塁に出て、塁を進める。
そしてクリーンナップが返す。
これが理想の攻撃パターンである。
クリーンナップがクリーンナップであるためにはリードオフマンの役割は非常に大きい。

また１番打者は試合開始に関わる大事な選手であるため、どの打者よりも緊張する。

「毎試合、初打席は足が震えているのは内緒ですｗ
どういう攻撃をしてくるチームなのか、探られる打席であるので
色々仕掛けてくるチームだぞ！と印象つけれるようにしていますｗ」

初打席、緊張している中でも、
相手バッテリーを動揺させるところまで考えられる選手。
これほど考えているリードオフマンはどれほどいることだろうか。

ここまで常に意識している長谷川は真のリードオフマンといっても過言はないだろう。

盗塁数にはこだわり。しかし、自分のできることに集中

盗塁もタイミングが合わなければ、牽制で刺されることも在り、また失敗することもある。
意識するところはどこか。

「スタートです！
ピッチャーのモーションもですが、足場にも注意してます。」

盗塁というものには当たり前のことだが、それをさも当たり前のように応えられるところも見事だ。
相手モーションを盗むことが第一条件だが、足場も意識しておいてタイミングを計る。
そう簡単にできる事でもない。

ちなみに今季のリーグ盗塁王はボードBCの大島（現在15盗塁）である。
出塁率.600を超える大島はやはり意識しているようである。

「盗塁数という意味では意識しますが、対戦時は意識してもらうのはバッテリーに任せて
自分のできることに集中します！」
ライバルは関係ない。自分は自分のタイミングで塁を盗む。
出塁率を意識したリードオフマンに、来季の盗塁王の可能性は十分にある。

そんな長谷川が今年、ある試合で収穫が多かったと語る。

「ポアンカレさん戦ではコントロールのいいピッチャーでしたが
臭い球をすべてカットし四球をもぎ取れたため、1番打者としての収穫が大きかったです。」

2013年05月18日対 チームポアンカレ戦の第１打席。
ここで、１番打者としてカット打撃を意識して、結果四球を選んだ。
リーグ戦終盤ではあったが、長谷川にとっては良い経験を詰めたようだ。
好投手から四球を選べるように成長すれば出塁率は必ず上がるはずだ。

来季もチームをけん引し、チャンピオンシリーズを目指す

最後に来季の抱負を聞いてみた。

「チームが勝ち、チャンピオンシリーズ優勝！
いくら個人が良くても、チームが勝たないと楽しくないですからね！
個人成績は2年目のジンクスもありますが、上位に食い込めるように頑張ります！」

打撃は水物と言われる。
しかし、足にはスランプはないと言われる。
足と選球眼で長谷川は来季もスカイツリーグを縦横無尽に駆け回ることだろう。