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シーズン終盤、チャンピオンシリーズ３位決定戦。
12月14日に行われた早稲田レッズ対不動前ECEの一戦は9 対 4で早稲田レッズが勝利し、３位を決定させた。

イルトン（監督兼キャプテン）退場のアクシデント

序盤、不動前ECEに４点リードされて苦しい展開となった。

「極寒の厳しい環境の中また監督の罵倒にも耐えエースらしくきっちり投げきってくれました。
4失点と監督の立場からは辛口を言いたいですが今日は控えておきます・・笑
今日は最初から完投と伝えてあったので本人自身かなり燃えていたのではないでしょうか？
今年1年本当にお疲れさまと言いたいですね！！」
「リリーフエースのスンフンが欠場と信頼できる投手がスンジェしかいなかったのがほんとのところです。
その期待にしっかりエースらしく堂々と投げてくれました。感謝です。」

リリーフエースのスンフンの欠場はチームを苦境に追い込んだ。
しかし、そこをエースが埋めてくれた。
事実チームが逆転してからは無失点。
ギアを入れ替えたスンジェはこの後見事に相手打線の封じ込めに成功した。
切り替えをしっかりと行えたエース。見事な投球であった。

打線はビハインドの４回。一挙７点の猛攻で逆転に成功。

しかし、この攻撃中にアクシデントが発生する。
主力のイルトン（監督兼キャプテン）が寒い中での突然の腰痛退場である。

「負傷直後ダックアウト裏で痛さにうなだれている監督を見て選手一人一人が声をかけに来ていました。
ダックアウト裏で自分がなにも出来ない無力感に嘆きながらも選手を信じて常に試合経過を気にしていた監督イルトンの姿が印象的です。」

ジヌ副キャプテンがそう語るほど、項垂れるイルトン。

「とにかく勝負にこだわって試合に集中するように選手を送り出しました。」

この監督の退場がチームに一体感を出し、逆転劇を生んだ。

「序盤は先頭打者のイルトンが再三作ったチャンスをものにできずに歯がゆい展開でしたが
退場後からは好投手相手にしっかりチャンスを作りチーム一丸となって攻撃ができました。
チャンスを作る人間がしっかりチャンスを作り返す人間がしっかり返すことができました。」

「３点取られた直後の攻撃であったが特にこれといった指示はしてません。
ただ開き直ってチームが一つになるようにチーム全員がベンチで一生懸命雰囲気を作ってくれていたのが
負傷をしながらダックアウト裏から見ていて非常に頼もしく見えました。」

監督の負傷退場に特に奮起したのは3番ジョンイルだろう。
この試合のMVPにも選ばれているが、四死球でランナーが溜まってからの適時打で
完全に流れを早稲田レッズに引き寄せた。

「ここ最近ジョンイルも自身の打撃に歯がゆい思いをしていたのでほっとしているのではないでしょうか。
監督の立場からは信じて起用してこの結果なのでかなり嬉しいです。笑」

不振にあえいだいた３番打者が、この大一番。
しかも一番大事なところで放ったタイムリー。
経験としても結果としても最高の打撃が魅せられたのではないだろうか。

結果よければすべてよし。しかし、３位は悔しさが残る。

「序盤は非常に厳しい展開でどうなるかと思いましたが結果良ければ今年すべて良しというところですね。笑」

早稲田レッズイルトン監督兼キャプテンは率直にそう答えた。
Bリーグを３位通過した早稲田レッズ。
チャンピオンシリーズではKOREANS、ボードベースボールクラブ、更には東京南海ホークスを撃破。
準決勝にコマを進めた。
準決勝ではStingRaysに破れ、苦汁を嘗めた。
そのリベンジという訳ではないが、３位決定戦では不動前ECEに打撃戦で勝利した。

３位という素晴らしい結果でも、チームとしての満足感はうかがえない。

「優勝を本気で考えていましたので正直悔しい気持ちが大きいです。
ただ強豪相手に堂々と戦えたことは大きな自信になりました。」

優勝を狙っていたチームにとって、３位は決して満足できる結果ではない。
この経験を糧にして、来季のチーム作りが為されることだろう。

来季は新生早稲田レッズとして優勝を狙う

「強い相手にしっかり勝てたということは当方大きな自信となり来季更に飛躍できるような雰囲気を感じさせてくれました。」

チームとして、このチャンピオンシリーズを４試合戦えたのは、非常に大きい。
その早稲田レッズは来季大きく様変わりする。

「今シーズンも無事終わりすでに来季に向けてしっかりチーム作りをしていきます。
何名かオールドメンバーが退部になりますので来季は新しいレッズをお見せできるかと思います。」
「本当にオールドメンバーがチームを去るのはつらいですね・・・泣
来季は監督イルトンのもと2シーズン目に入るので采配が期待されます。
監督イルトンは一見穏やかで優しそうな感じですがいざ試合に入ると180度人間が変わります。笑
情はあるが選手起用はドライだとチームの中で話題になっています。
まだまだ若手の新人監督ですが来期いったいどういったチームを作ってまとめるのか期待してください。」

ストイックな監督のもと新たなメンバーを活かした野球で来季を戦う。
オールドメンバーの意志を受け継いだ選手たちがどのようなプレーを魅せるのか。
来季の早稲田レッズは、全力で優勝を奪い取る。