【全体総括】“史上最大の下剋上”を彷彿とさせるリーグ3位からの栄光と、激闘の勝敗を分けた“グラウンド外のチーム力”とは。

 | 2014年1月9日

野球ファンならまだ記憶に新しいだろう。「史上最大の下剋上」と称された、2010年の千葉ロッテマリーンズの日本一。セ・リーグ首位から日本シリーズに上がってきた中日ドラゴンズを、CS3位からの逆転突破の勢いそのままに下し、日本一の栄冠を手にした。

今年のスカイツリーグ決勝戦では、リーグ戦8勝2敗のStingRaysに対し、リーグ戦では6勝4敗で3位突破の金太櫻ベースボールクラブが投打で圧倒。戦前の下馬評を覆す、14対1の大差をつけて下し、金太櫻ベースボールクラブは悲願の優勝を果たした。
まずは、激戦のス・リーグで、並み居る強豪を倒し、頂点に立った金太櫻ベースボールクラブの選手・関係者へ、拍手を送りたい。

ただし、両チームの間に13点差がつくほど圧倒的な実力差があったというわけではないのは、この記事を読まれるみなさんもお分かりだろう。決勝戦に限らず特に強豪揃いのチャンピオンシリーズでは「どちらが勝つか分からない」という、非常にハイレベルに拮抗した戦いであったように見受けられる。

実力拮抗の戦いの中、勝負を分ける大きな要素とは?

試合後の両チームのコメントを見ても、それぞれのチームから「主力が揃わない中での戦い」というキーワードが目立つ。
各選手、それぞれのバックグラウンドがある中で、色々と折り合いを付けてチームの活動に参加しているが、どうしても参加できない日もあるだろう。諸事情で主力が抜けてしまうチームの非常事態に、チームの総合力を落とさずに戦っていくことが大切になってくる。

また、ここまで各リーグ分6回の総括にて、繰り返して試合消化について書いてきたのは、人数不足などの理由で、規定の試合数を消化できていなかったチームが少なくなかったことが大きい。「このチーム、もし10試合フルで戦えたらどうなっていたんだろう」と思わず想像を膨らませてしまう場面があまりに多かったのだ。

筆者も、自分で団体を立ち上げて活動した経験があるため、人数確保の難しさは痛いほど実感している。ス・リーグでは助っ人に関するルールがあるため、非常時に呼ぶ助っ人にも制約がかかってくる。つまり、主力不在だとチーム力が圧倒的に落ちたり、人数不足で試合そのものができなくなってしまったりする事態を避けるための地道な努力が求められるのだ。言い換えれば、人数確保や試合日程調整などの“運営力”こそが、チームとして実力発揮していくために必要なグラウンド外のチーム力だといえる。

提言 “運営力”強化のための2つのアイデア

①もともと野球は好きだが、あまりプレーしたことのない層に知ってもらう
②選手の周りにチームの「応援団」や「ファン」を作る

簡単にいえば、みなさんの周りの人に、ス・リーグで活躍するあなたやあなたのチームについて知ってもらい、支えてもらいましょう! ということだ。
「ただの草野球」ではなく、活躍すればどのチームでも、誰でもスポットライトが当たるチャンスがあるということ、ホームページもあるリーグに所属しているのだということを
もっと発信して知ってもらうと、注目度も上がり、助っ人候補の知人・友人・職場の人などに告知しやすいのではないだろうか。

個人としての情報発信だけでなく、ス・リーグ公式ホームページの各選手情報なども充実させると、見た人が楽しめて面白いだろう。ホームページ以外にも、スカイツリーグのFacebookアカウントもあるので、 Facebookをやっている人などはぜひ活用してもらいたい。

金太櫻ベースボールクラブの優勝で最後まで大盛り上がりを見せたス・リーグ。
来年はおそらくもっと全体のレベルも上がり、一層熱い草野球リーグになっていくだろう。
各チームならびにス・リーグの一層の発展を期待し、今季のリーグ総括を締めくくりたい。

注目されている選手

1


0中沢

リーグ専属審判です。

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