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２０１４年１月に東京スカイツリーグに参戦したTanZ-East。
IKIリーグで２勝５敗と苦しい戦いをしているチームにおいて、
二刀流を実践している選手がいる。
“タンズの怪人”コロンコである。

クリーンナップとしてチームをけん引する驚異のＯＳＰ

コロンコ選手は現在打率.５７９、打点８、本塁打２とチーム打線を引っ張っている。
また、驚異的なのが長打率とＯＳＰである。
長打率１．２１１。ＯＳＰ１．８６３と、規格外の成績を残している。
そのコロンコ選手は今季放った２本塁打についてこう語っている。

「「うわ！！」と言うのが率直な感想です。
まともに当たりました。恐らく今シーズン１の飛距離だったと思います。（６月２１日ＷｉＣＫＳ戦）」

「完璧な当たりでした。
センターオーバーだったので私の理想のバッティングでした。
でも初回の1番バッターだったので外野手も守備位置が手探り状態だったのかもしれませんね。（７月１９日プレアデス戦）」

いずれも会心の当たりだったようだ。
特にセンターオーバーということは、飛距離も桁外れ。
まさに驚愕のパワーヒッターである。
芯に当たれば大きく飛ばす能力は見事なものである。
また、長打率１．２１１という成績が残すように単打よりも二塁打が多いということで、
チャンスメイクができる巧みなバッティングセンスが垣間見える。

変化球を狙う打撃スタイル

これだけのバッティング技術があるので、好球必打、甘くなったストレートを狙い撃つのかと思えたが、この選手は違った。
好きな球種は変化球ということだ。

「直球より遅いから。やっぱり伸びのある直球は打ちずらいです。
その点、変化球は伸びる事は無いし、直球より遅いので余裕が出来ます。
追い込まれるまでは配球を読みます。
自分だったら何を投げるかを考え、その他に投手の癖、性格を観察しながら狙い球を決めます。
２ストライク後は基本的に変化球狙いの直球は反応で打ちます。」

変化球は相手のタイミングを外したり、バランスを崩すために投げる球種。
決め球に使うことも多く、なかなか打ち損じやすいものである。
しかし、配球を常に意識しつつ、相手の癖をチェックすることを怠らない。
そして追い込まれてからは変化球に狙いを定める。
直球は反応で打つというのだから、このバッティングはなかなか真似できない。
正直、プロでもこのイメージで打席に入れている選手はごくわずかではないだろうか。
驚くほどのセンスの良さを魅せてくれている。

個人ＯＳＰ１位、チームは個々の成長を

野球経験の少ないチームにとってコロンコのような経験者の存在は大きい。
まずは野球が好きで集まった選手たちの体の動かし方をアドバイスしているようだ。

「当チームは野球経験が少ない選手が多いですからね。
まったくやった事が無かった人もいますから。
元々野球好きの集まりですが、野球をプレーする楽しさをもっと感じて欲しいですね。
成長するにはまず楽しむ事だと考えています。
楽しい→もっと上手くなりたい→どうやったら上手くなれるだろう
なんて理想だと思います。
あとは自分の体の動かし方（体の操作方法）を理解すると上達する近道かもしれません。
さらには将来の子供達へ野球の面白さを伝えられる様になって欲しいです。」

楽しいは最強。楽しいは正義。
誰か一人でもチームでそう考えている選手がいる限り、
TanZ-Eastは今後成長していくことだろう。

最後に個人の目標をこう述べた。
「今年の目標はＯＳＰ１位です。
せっかく良い成績で来ているので１位を目指します。
来年は得点数1位を目標にしたいです。
私がホームに還って来て得点する事でチームの勝利に繋がればと思います。
その為には出塁率を上げていかなければなりませんね。」

理想の３番打者とも思われるコロンコ。
先頭打者や４番として起用されることが多いものの、
チャンスメイクにたけるセンスの良さから、是非とも３番起用を続けてほしいものだ。
そして、その飛距離、センスを用いて打点にも関心を持ってほしいと期待してしまう。

残り少なくなってきた東京スカイツリーグの中で、どこまでＯＳＰを挙げられるのか。
また、TanZ-Eastの至宝はチームをどのように牽引していくのか。

今後の活躍が楽しみである。