| 2017年6月6日
8回6奪三振2失点と好投した東京ジュピターズの左腕・安藤(写真:右)
草野球チャンピオンズシリーズ戦 ZERO ONE 対 東京ジュピターズは予想を裏切らない息の詰まる投手戦となった。CSらしいハイレベルの試合をレビューする。
この一戦に向けて燃えに燃えて試合に臨んだ東京ジュピターズ
リーグ最強ピッチャーの一角として、幾多のタイトルをモノにしてきたのがZERO ONEの先発投手ヒロキだ。昨年は無敵と言ってもよいレベルのハイパフォーマンスを見せ、スカイツを席巻したのは関係者の誰もが知っている。
わかっていても打てないのが最強ピッチャーのゆえん。
予想通りの先発ではあったが、東京ジュピターズベンチは改めて唾をのみ込む。
1点が大きな意味になると確信した遠藤は、打線に、そして投手に大ナタを振るう。
それが中村の1番打者での起用だった。
バットに当たった際のパンチ力はチーム内でも定評があり、そして何より、今季に入り、選球眼が良くなったことで出塁率が上がった。
今の中村なら、何かやってくれるかもしれない。
そして、先発投手には今年から加入した安藤を起用。
東京ジュピターズ期待の左腕に、大事な一戦を託した。
「岩崎と飯山を投手にすると内野手がおらず野球になりませんので安藤先発でした。」
と試合後にはコメントしているが、CS一回戦でも先発を務めているあたり、指揮官の信頼は厚く、実際、投手陣の中では防御率トップなのだから、決して消去法ではなかったのだろう。
先頭に入った中村。この日は全ての打席で出塁し、チャンスメイクに貢献。
狙いは見事にハマった。
先発の安藤が1回表を三人で危な気なく切り抜け、指揮官の信頼に応える。
先頭の中村がセンター前に弾き返す。
この瞬間、相手がヒロキでも打てるというムードが広がった。
ベンチの表情も明るくなる。
飯山がしっかりと送って、遠藤祐が値千金の先制タイムリー。
後続は倒れるも、先制パンチとしては理想的な展開だ。
しかし、2回表。ZERO ONEの攻撃。
ノーアウトから四死球が続き、一塁二塁へ。
一人倒れてその間にランナーは進み、一死二塁三塁。
ここで7番原がレフトへ運んで、試合は振り出しへ。
さらに次のバッターにも死球が出てしまい、満塁のピンチとなるが、ゲッツーで切り抜ける。
まだ同点。運もある。
しかしその裏、打線はヒットは出るも続かず終了。
3回表。
先頭打者を四球で塁に出すと、二人のアウトの間に打者は得点圏へ。
そして5番ヒロキが、自らの失点を取り戻すタイムリーヒット。試合をひっくり返す。
その後、試合は膠着状態へ。
最大のピンチを凌いだ安藤が制球が定まり始め、ランナーは時折出すも、決定的な形は作らせない。対するヒロキは持ち前の剛腕でまさにねじ伏せる投球を見せ、三振の山を築く。
戦前の予想通り、1点を争うゲーム展開となった。
相手が誰であろうと、大事なところで打ってこその主軸。頼れる千両役者だ。
3回以降、四球は得てもヒットが出なかった東京ジュピターズ。
久しぶりのヒットが出たのは6回裏。
先頭は先制タイムリーを放った遠藤祐。前の打席は三振に倒れるも、この打席では上手く合わせてレフト深く運び、ツーベースヒット。久々の得点圏のランナーとなる。
そして、バッターは主砲、チーム打点王の4番岩崎。
ここで岩崎が勝負強さを発揮してセンターに打ち返し、その間に遠藤が激走を見せて生還。
チームの主軸が意地を見せて、ゲームの流れを再び呼び戻す。
この回を最後にヒロキは降板。マウンドには二番手のカズマが上がる。
その後も互いに相手を崩すには至らずゲームは最終回へ。
最終回、マウンドには好投の安藤に代わり飯山。
三塁打を打たれて冷や汗をかくも、たものの、3つのアウトをすべて三振で奪う気迫の投球。
最終回の攻撃に望みを託す。
そして9回裏。
先頭は倒れるも、続く佐山が四球で出塁。
そしてここで回ってきたのが、好投でチームを引っ張った安藤。
打撃ではさほど期待されていなかった安藤だったが、しっかりボールが見えていた。
これだと思ったところでフルスイングすると、ボールはライト方向へ伸び、サヨナラのツーベースヒットとなった。
一発勝負のカップ戦だからこそ、勝ち運を持っている選手の存在が大きい。
ラッキーボーイ安藤の活躍で、気付けば過去最高の位置まで駆け上がった。
より高みを目指して、東京ジュピターズの挑戦は続く。
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2017 草野球チャンピオンシリーズ戦 出場チーム分析 ZERO ONE編
対戦形式 | 日付/球場 | 先攻 | スコア/ 開始時間 | 後攻 | 先攻 先発投手 | 責任投手 | 後攻 先発投手 | 詳細 |
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CS | 2017年04月29日 ガス橋野球場3号面 | ZERO ONE | 2 対 3 14:00~ | 東京ジュピターズ | ヒロキ(5) 0 view | 【勝】 飯山(15) 118 view 【負】 カズマ(0) 0 view | 安藤(19) 150 view | 詳細 |
LG | 2015年08月22日 ガス橋2号面 | ZERO ONE | 6 対 9 16:00~ | 東京ジュピターズ | 片岡(18) 0 view | 【勝】 岩崎(17) 109 view 【負】 片岡(18) 0 view 【S】 馬塲(13) 152 view | 岸(11) 34 view | 詳細 |
2位
東京ジュピターズ
13馬塲
あっという間に30歳。
”この前同窓会をしていたのに”である。
最近は仕事が忙しく、平日は地方、土日は自宅という変則的な勤務をしている。
最近ハマっている事は
152 view
3位
東京ジュピターズ
19安藤
2017年加入のクセ球サウスポー。
ほぼ未経験ながらその投球センスで活躍、すでにエース級の扱いである。
遠藤祐と同じ94年世代。やはりプロ野球も草野球もこの世代が主役か。<
150 view
8位
東京ジュピターズ
1小美野
チームの盛り上げ役の元主将。生まれてきた子供のためにも家庭も内野も守り抜く。
吠えて投げる送球と球の速さは比例していないのが悩みの種。あだ名はパパ、メンヘラ、社畜、など
馬
79 view
1位
C.C.Nationals
66大森
ツボにはまれば長打を打てる捕手で第2代C.C.Nationals新人王受賞(近藤と同時受賞)
2018の大半をカナダへ留学(もとい、MLB観戦旅行)していた。
一時期から体
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2位
Brains
30大沼
■スカイツカントクJAPANメンバー(#BRAINS 0)
■三鷹市軟式野球連盟「ブルーパーズ」(2003~2005)、杉並区軟式野球連盟「オールマックス」(2005~2007)、豊島区
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3位
ギャルソンジャイアンツ
4ズッシー
年に1度、芯で打った時の飛距離はチームNo.1のスラッガー。オレンジ色の木製バットにこだわりを持ち、毎年買い替えて愛用しているが、チームメイトからはビヨンドを使えばすぐに4番を打てるのに…と陰口を叩か
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8位
大田ブルーウェーブ
1森本遥斗
色気のあるプレーで多くの女性を魅了する走攻守三拍子揃った天才イケメンエース!昨年は投手三冠に輝き、打撃では不動の3番として君臨し華麗な遊撃守備を披露。すっかりクズ男キャラになってしまう。
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