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2017年スカイツ・リベンジカップ準優勝のギャルソンジャイアンツ

一頃に比べて人気が落ちた、あるいは競技人口が減少したといわれる野球だが、グラウンドでは毎週末になると楽しく白球を追う老若男女の姿が全国各地で見受けられる。
とりわけ草野球は、野球経験者・未経験者、上手い・下手関係なく、誰もが気軽に参加できる「大人たちのコミュニティの場」ともいえる。
が、その一方でチームの運営や、または育成のために、マネージャー、あるいは監督などのスタッフたちはは、水面下では日夜たいへんな仕事をこなしているのも事実だ。
試合ができるだけの人数の確保、あるいはグラウンドの確保、部費の徴収・管理などの経理業務、そしてチーム力向上のためのメンバー増強や育成など、各チームのチーム運営やチーム作りの舞台裏にスポットを当て、シリーズで伝えていく「シリーズ 草野球のチーム作りとは！？」。

7回目の今回は、チーム結成8年のギャルソンジャイアンツの宇津木氏に、チーム作りをする上でこれまで腐心されてきたことやエピソード、考え方などについて訊いてみた。

結成８年目、リーグ参戦４年目の強豪ギャルソンジャイアンツ。

2015年からリーグに参戦して今年で4年目のギャルソンジャイアンツ。その実力派皆も知るところ。通算成績は２０勝８敗２分と大きく勝ち越し。

2016年IKI Bリーグ優勝、同年チャレンジカップ準優勝。2017年MIYABI Gグループ優勝、同年リベンジカップ準優勝と結果も残しているチームだ。今シーズンのリーグ戦では少々苦戦をしているがその実力は折り紙つき。

そんなギャルソンジャイアンツのチーム作りについて宇津木氏に直撃インタビューを敢行。その秘密を探る。

宇津木氏に聞くギャルソンジャイアンツの発足からチームの現状まで。

-- 結成年はいつですか？また、野球チームをつくるきっかけは何でしたか？
2000年7月です。元々、監督の中澤やキャプテン桜井等が在籍していた大学のテニス＋宴会サークルのメンバーを中心に結成されました。
野球については、2回くらいやったかな？という程度です。

-- 存続の危機に陥った年はありましたか？またそれは何年目でどんな理由でしたか？
特に存続の危機に陥った記憶が有りません。

-- 存続の危機を乗り越えられた理由はなんでしたか？
転勤や異動等でメンバーが長期離脱や脱退することも有りましたが、別メンバーの同僚や後輩等、伝手を頼ってメンバー補充して来ました。
また、中心メンバーに数人、家族を大事にするのと同じかそれ以上に野球をプレイすることを愛する者（野球バカ）が存在している事が、
長く続けられている要因かと思います。

-- メンバー編成のコツはありますか？また、長く続けられるチームをつくるために大事なことは？
試合のオーダーは過去の成績等から、数人で決定するシステムになっています。特に不平不満が出たことは有りません。
練習試合等では、やりたい所を自己申告で守ったりすることもあります。
スカイツリーグのように、成績がＨＰで管理されているリーグに２つ在籍しているので、それをモチベーションにしているメンバーもいます。
毎年、チーム内での全成績もまとめられ、冊子にして全員に配布されます。チームＭＶＰ表彰なども有ります。
桜井を中心に、そもそも明るいメンバーが多く、楽しく活動出来ています。

-- これから草野球チームを作ろうとしている方にアドバイスするとしたら？
基本的に参加できる、いわゆる「野球バカ」なコアメンバーが５～６人欲しいところです。
それ以外に、毎回は無理だけど仕事やデートが無ければ…というメンバーが１０名ほど。
足らなければ、試合した相手とは仲良くなっておき、相互に助っ人依頼が出来る状況を作っていけば良いのではないでしょうか。

ギャルソンジャイアンツ・マサシ(5)

存続の危機はなかった。その裏にはチームに浸透する「野球愛」があった！

宇津木氏は「存続の危機を感じた記憶はない」と言い切った。

しかし、実際はメンバーの長期離脱もあり全てが順風満帆ではなかったはずである。そして、そんなことがありながらも、新メンバーを補充しうまく切り抜けてきた。そこには家族を思うようにチームのことを大切にしているメンバーの野球愛が見え隠れする。

宇津木氏の口からも野球バカという言葉が出ているように、心底野球が好きというメンバーの存在が草野球チームの繁栄・存続につながるのは間違いない。スカイツリーグ同様の別リーグにも参戦中。チーム成績はもちろん個人成績も気にしながら野球に取り組むことは彼らのエネルギーに変わっている。

チームもそんな選手の気持ちを盛り上げるようにシーズン終了後に冊子を作る熱の入れよう。この「野球バカ＝野球を愛する者」たちの存在がこれからも草野球チームの運営には必要だと感じた。

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