[第11回]結成8年目のツインリバーズに訊く 草野球チームのつくり方とは!?

草野球チームのつくり方 | 2018年10月31日

結成8年目のツインリバーズ

第11回目の今回は、チーム結成8年の草野球チームを運営してきた「ツインリバーズ」の監督に、メンバー編成のコツ、これから草野球チームを作る人へのアドバイスなどについて聞いてみた。

ツインリバーズGM 折橋久登氏に直撃インタビュー チーム作りのコツとは?

-- 結成年はいつですか?また、野球チームをつくるきっかけは何でしたか?

今回は元監督で現在GMの折橋が回答させて頂きます。
ツインリバーズは2010年の結成となります。
初代監督は鈴木、それから私、今の三代目J Soul Brothersの山﨑になります(←それとなく笑うところ)
ツインリバーズは、土曜が鈴木、水曜は私のチームであった多摩リバーズ(現在の東京ライジングスターズ)の2チームが母体で、
荒川と多摩川を挟む東京広範囲で活動しよう、という意図からツインリバーズ、と命名しました。
、、、ちなみに今のメンバーも全く知らない秘話でございますw
元々母体は野球SNSというソーシャルネットワークでしたので、メンバーも本当にさまざまです。
ただ何故か草野球バカで気の合うメンバーが集まり、以降代々、和気藹々とやってきたチームかと思います。
ので元々は仕事とかの個々の繋がりも遠慮もなく、それが故に他への気配りも不要なのがウチの良さかと思います(^^)

-- 存続の危機に陥った年はありましたか?またそれは何年目でどんな理由でしたか?最後に乗り越えられた理由はなんでしたか?

あ、水曜チームも含めそれは委細ないです!(^^)
強いて言いますと、私が仕事的に水曜と両方の監督が出来なくなって2年前、山﨑にツイン監督の禅譲をお願いしましたが、
それが無理と言われたらツインどうするかなあ、ってのは一抹の不安ではありましたが。。。
まあ山﨑は責任感もチーム愛もすごくある男でしたので、必ず受けてくれると信じてはいました(笑)

前述の水曜チーム、東京ライジングスターズとの交流も上手く行ってると思いますし、
両方のチームで主砲としても代行監督としても頑張ってくれてる小泉が本当に有り難いです。
ツインリバーズは永遠に不滅です!(←年寄りがなんとなく笑うところ)

-- メンバー編成のコツはありますか?また、長く続けられるチームをつくるために大事なことは?

うーん正直よく判りませんが、長年やってくるとチームカラーってあるんで、それに合うメンバーかどうか、ですかね。
新規で素晴らしいプレーヤーさんでも無理に勧誘とかしませんし、あ、ウチがいいなと思ったらどうぞ、って感じです(笑)
ちょっと加入しても、ああこの人はウチのカラーと違うなあ、という人はいずれ自然に辞めます(^_^;)
なんだろうなあ、、上手く言えないんですが、ツインリバーズはホント良い奴の集まりです。それは自信ありますね。
試合よりもメンバーのみんなと会うのが嬉しいです。
あと試合としての基本は、参加したみんなが楽しめること、ですね。
仕事や家庭での辛い事もあるだろう、と思います。
そんな中、メンバーは貴重な時間を割いてウチに参加してくれてます。

なので例えばスカイツリーグで12人参加ならウチは12人全員打ちです。
勝ちたいから、良いメンバーを9人先発で、とかウチは基本的にはないです。
ただ絶対勝ちには行きます。12人でどう攻略するか、を考えます。
それで負ければ後は恨みっこなしで負けたチームにリスペクトしようね、というのがウチの基本姿勢です(←もし負けて態度ちゃうかったらちゃうやんけ!と言ってやって下さいwww)

-- メンバーのモチベーションを上げるイベントなどはありますか?またチームの反応はどうでしたか? 例)年俸を取り入れる、野球合宿をするなど

ウチはチームの野球以外のイベントは、まず一切ありません。
基本姿勢としてチームの飲み会とかオフ会はなくて良い、というのが私や山﨑の方針です。
野球だけで楽しく会えれば良い、と思っております。
野球の後で飲み会、とかそれはそれで楽しいかも知れないし、そういうチームさんもカラーとしてよく分かります。
ただ、ウチはそれで聞きたくもない事を聞いたり、言ってしまったりする事も嫌ですし。。。
あ、ちなみに私自身は酒豪だし酒の場は大好きなんですけどね(笑)

あと年俸もくそもないです。上手い人も一律、1試合で頭分けの参加費は払ってもらいます。
でも年会費はリーグ参加やボール代などの2000円程度ですね。

ま、そういチームなので合宿とかは、委細考えられないです。。無理にする必要も感じません。

-- これから草野球チームを作ろうとしている方にアドバイスするとしたら?

私は実は40になるまで一切野球経験はありませんでした。
でも野球を見るのは好きだし、時間が出来てからやりたくなったんですね。。でも本当にド下手でした。。今でも下手ですが(笑)

で、最初に言いましたようにこのチームのきっかけは、野球SNSで夏場にニコタマで一緒に練習しませんか?って集めたメンバーでした。
そんな単純なキッカケで、鈴木がツインリバーズを作り、私は水曜に多摩リバーズを作りました。
鈴木が草野球をあまり出来なくなり、私がツインも請け負ってその後、山﨑にバトンタッチしました。
かれこれそれで、10年近くになります。

あまり最初からチームを作る、とか意気込むより、人と人とのキャッチボールだと思います。

笑いながら練習して汗を流し、試合でもいつも通りに楽しく下ネタやギャグも言いつつ、、w
おー上手い!ナイスバッチと声をかけてあげて、エラーにはドンマイ!次も球来るぞ!バッチコイと。
そうやって私らはやってきました。

野球好きな人に悪人なし、皆さんも素晴らしいチームを作って下さい!(^^)

チームカラーに合った人を集めるということ、チームメイトに無理強いをしないということが大事!

「ツインリバーズ」のインタビューで、チームを継続するために、重要だと思ったのが「チームカラーに合った人を集めるということ」と「チームメイトに無理強いをしない」ということだ。まずはチームカラーについて。

GMが、インタビューで言っていたのが、「チームカラー」に合わない人は、チームから結局、離れてしまっているということ。草野球は、様々に存在する。様々に存在するがゆえに、「チームの性格」「チームカラー」も様々だ。

なので「草野球をしたい!」という人からすると、チームカラーに合ったところで、野球をすればいいし、合わなかったら他のチームに加入してみるなど、気軽に参加してみるのもありだと思う。運営する側も、そういったことを考え、「うちのチームカラーはこれだ!」と最初から決めてしまったほうが、良い意味で参加者が辞めやすいし、継続して楽しんでもらえると思う。色んな人がいるし、全員に対応するのは無理だ。なので最初から割り切ってしまったほうがいいだろう。

次に大事だと思ったのが、「チームメイトに無理強いをしないということ」ツインリバーズは、「飲み会」「オフ会」という野球以外のイベントが、一切ないという方針を取っている。あくまでも、野球だけ楽しんでくれればいいとツインリバースは、考えている。チームの連帯感を高めようとして、無理に飲み会・オフ会を開催しても、かえって裏目になってしまう可能性がある。あくまでも草野球は野球を楽しんでもらうものだし、そもそも野球を楽しんでもらえなければ、継続はできない。

ツインリバーズは、チームを一緒に作るという意気込むよりも、笑いながら練習をして汗を流したり、楽しく話しながら野球をしたり、お互いに応援する関係があってできたチーム。だからこそ、そんなチームには、野球だけでも、仲間と楽しめる環境がちゃんとあるのだろう。

ツインリバーズGM 折橋久登

お互いに応援しあう、楽しみながらプレーできるのが、草野球

以上のように、ツインリバーズで学んだのが、「チームカラーを決めるということ」と「チームメイトに無理強いをしない」ということ。

チーム作りをするためには、性格の合うタイプが集まるような「チームカラー」が必要で、さらにあまり無理強いをしすぎないで、野球自体を一番に楽しんでもらうような環境づくりが必要。

さらに、ツインリバーズのように、お互いに応援し、楽しく笑い合い、野球をするという気持ちがなによりも大事だ。ツインリバーズのGMも言っていたように、結局は「人と人とのキャッチボール」。10年間続けてて来たツインリバーズからは、そんな草野球の原点を教えてくれたように感じた。

ツインリバーズ 山崎貴浩(99)のプロフィール

所属:ツインリバーズ / 投打:右投右打 / 役職:
2017年〜、第3代監督です!

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