[第9回]結成16年目のWANDSに訊く 草野球チームのつくり方とは!?

草野球チームのつくり方 | 2018年10月18日

結成16年目のWANDS

第9回目の今回は、チーム結成16年と長い間、草野球チームを運営してきた「WANDS」の監督に、メンバー編成のコツ、これから草野球チームを作る人へのアドバイスなどについて聞いてみた。

WANDS監督 タマロー氏に直撃インタビュー チーム作りのコツとは?

-- 結成年はいつですか?また、野球チームをつくるきっかけは何でしたか?

結成は2002年です。
元々は私を中心とした高校野球部の同世代でチームを作りました。
今となっては半数もいないぐらいですが、そこからメンバーの友人を集め細々とやっております。

-- 存続の危機に陥った年はありましたか?またそれは何年目でどんな理由でしたか?最後に乗り越えられた理由はなんでしたか?

私どもWANDSの発足は2002年ですが、2014年までは一年に2~3回しか活動しておりませんでした。
ちゃんと活動するようになったのはスカイツリーグに参加してから(2015年)なので存続の危機というレベルになったことはないのですが、強いていうなら2014年までのほとんど活動していなかった時期でしょうか。
解散ということにならずにやってこれたのは単純にネットで集めたメンバーとかではなく友人でチームを作っていたからかと思います。

-- メンバー編成のコツはありますか?また、長く続けられるチームをつくるために大事なことは?

草野球チームは大別すると2方向あると思います。
一つは勝ちにこだわるチーム。
もう一つはは楽しむことを目的としたチームです。

WANDSは完全に後者なのですが、楽しむことを目的とするのであれば経験者と素人を区別しないことがメンバー編成の肝でしょうか。

勿論試合に勝ったほうが楽しいですが「試合に参加した人が全員打つし守る」という形はWANDSの根幹です。
それによって負けたとしてもそれはそれでよしとしてやっていて、メンバー全員がその意識を共有できているからイザコザなどなく長くやれているのだと思います。

また、チームによると思うのですが役割をうちは全く分担しておらず、オーダーやユニフォームの手配、荷物の管理、グラウンド手配なども全て私がやっており、メンバーは楽しく野球するだけという環境にしているのも皆が(多分)特に不満なくやれている要因かもしれません。

-- メンバーのモチベーションを上げるイベントなどはありますか?またチームの反応はどうでしたか?

WANDSはお酒が強い人が少ないので飲み会は新年会、忘年会ぐらいです。
新年会では一年の目標を言ってもらい、達成したらお祝いします。
また、忘年会では一年の成績に応じて表彰&プレゼントを渡しているのでそれはモチベーションアップに繋がっているかもしれません。

-- これから草野球チームを作ろうとしている方にアドバイスするとしたら?

目指すチームの方向性は明確にしておいたほうが良いと思います。
強くなりたい&勝ちたいチームと、負けても良いから野球を楽しみたいチームでは考え方が大きく異なると思います。

よくあるのが経験者は勝てるチームを作りたがって、素人に近い人は野球を楽しみたいだけで、意見が別れてチームが分裂してしまうパターンかと思います。

あとは運営側に回る人は苦労がかなり多いので、メンバーがそれをちゃんと敬うことと、運営側もやってあげてるみたいな意識を極力なくして、草野球をやっていなかったらなかったであろう出会いや交流を楽しむことでしょうか。

部活で野球をやっていた人は高校時代などは特にやらされていた感が多少なりともある人が多いと思いますが、今自主的にやっている草野球は野球人生で一番楽しいと言っても過言ではありません。
是非草野球ライフを楽しんで欲しいですね!

苦労が多いからこそ、プレーできる感謝を忘れないWANDS

勝ちではなく、楽しむために草野球をするというWANDSの方針

16年と長い間WANDSを運営してきた監督のインタビューはいかがだっただろうか?WANDSの、メンバー編成のコツなどは、草野球チームを作るためのアドバイスは役立つ内容だったと思う。

監督へのインタビューで、特に重要だと感じたのは、チームを継続するために「チーム方針をしっかりと決める」ということだ。草野球チームの方針は大きく分けると2つに分けられる。その二つとは「勝ちにこだわる」チームと「楽しむことを目的とした」チーム。この二つを両立するのはとても難しい。勝つためには、実力がある選手がいなければいけないし、そうすると草野球の良さでもある「未経験の人」でも気軽に参加できるという良さが薄れるからだ。

そうすると「勝ちたい人」「楽しみたい人」でいざこざが起きてしまう。今回の結成16年目のWANDSはというと、「楽しむことを目的とした」チームだ。確かに、野球は勝ち負けが存在するので、「強くなりたい!」「勝ちたい!」という気持ちを持っている人もいるだろう。実際、負けるよりも勝ったほうが楽しい。しかし草野球は、経験者・未経験者と熟練度は様々。上手くないけど、「野球を楽しみたい!」という目的で、草野球チームに参加している人もいる。

試合に勝ち続けるということは、上手い人を増やしたり、戦術を練ったり、練習したりと勝つために必要なことがいくつかある。だがそれでは、熟練度が低い人はそこまでできないし、野球への敷居の高さから、野球が楽しめなくなり、メンバーが集まらなくなり、チームが継続できなくなる恐れがある。WANDSは、勝つためにではなく、メンバーが楽しむためにいくつかの工夫を行っている。それは、「試合に参加した人が全員打つし守る」、もう一つは「負けてもそれはそれでよし」を共有していること。

勝つために必要なことを求めるとメンバーに負担になって楽しめなくなるので、WANDSでは、全員プレーして楽しんでもらう、負けてもそれはそれで良いという空気を作ることで、チームを継続させている。さらにWANDSの良い所は、メンバーは運営を敬う、運営はメンバーにやって上げてるみたいな押し付けを極力失くす、双方向の関係性を築けているところ。運営も苦労は多い仕事だが、メンバー失くしてチームは成り立たない。苦労が多いからこそ、プレーできる感謝をメンバーは忘れてはいけない。

試合後の挨拶をするWANDS

草野球チームを継続するためには、方針を決めること、苦労が多い運営への感謝を忘れないこと

今回のインタビューで得られた結論は、草野球チームを運営するためには、方針を決めること、苦労が多い運営への感謝を忘れないこと。

チームでまとまって勝ちに行くというのも草野球の醍醐味だが、草野球は同時に野球を楽しんでもらう場だ。それをどっちも満たすのは難しいので、どっちかに特化するのが重要。さらに、みんなで野球を楽しむチーム作りには、運営の苦労があってからこそだ。

お互いに感謝があってからこそ、草野球のチーム作りが継続できる。今回のインタビューでは、そういった関係性を築く大切さを16年間継続していたWANDSから学びとることができた。

WANDS タマロー(10)のプロフィール

所属:WANDS / 投打:右投右打 / 役職: 監督 キャプテン 経理 広報 システム担当 用具管理
強面主将。

チーム運営の一手を担う。
豪快なスイングとヒゲ面に、ヤクルト風なユニフォームもあいまって、畠山と呼ばれることも多々。

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