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ボードベースボールクラブは未完の大器と言われる投手がいる。
背番号９の池上投手だ。

２０１３年シーズンの悔しさ

東京スカイツリーグ２０１３年シーズン。
レギュラーシーズンでは２試合に登板して７回2/3を投げて被安打３。失点１(自責点０）という見事な結果を挙げた。
しかし、ポストシーズンの対早稲田レッズ戦で８回を投げ、被安打６、失点３（自責点２）で敗戦投手となってしまった。
クオリティ・スタート（先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内に抑えた時）はしっかり記録し、
先発としての役割は十分に果たしてはいた。
しかし、本人には悔しさしか残っていない。
勝ち越しを許したのは延長８回だった。

「打たれる前の投げた球で指のマメが潰れてしまって…
打者に集中しないまま投げた球を痛打されてしまったので、とても悔いが残りました。
チームの皆さんにも申し訳なかったです。」

マメをつぶしたための失点。
怪我が影響した失点だったとはいえ、打たれた事には変わりない。
本人には相当悔しいものであっただろう。

２０１４年シーズンの快進撃

その池上投手は今シーズン。
既に行われた３試合すべてに先発で登板。
１９イニングを投げて被安打５。失点１（自責点１）。
防御率０．３７と驚異的な成績を記録している。

初戦となったチーム開幕戦。強豪StingRays戦。
７回１安打完封勝利を挙げた試合をこう振り返る。

「雪や雨の影響で、約1ヶ月ぶりにボールを握ったのですが、違和感なく投げれました。
肩のハリなどもないので調子はいいです！」

天候の影響でまともに練習をし切れていない中でもしっかりと調整をしてきた。
そして、その後の試合でも体調も万全で登板で来ているということであろう。

未完の大器は期待の表れ。ストレートで勝負。

未完の大器と言われることを本人はどう感じているのであろうか・

「自分でもまだまだだと思いますし、
このように呼ばれることは、期待されているからだと思うのでとても嬉しいです！笑」

非常にポジティブに受け止めている様子だ。
何事でも前向きに取られる人物は伸びしろがある証拠でもある。
今後、大きく成長する証ともいえるかもしれない。

そんな池上投手、一番の武器はストレートだと断言した。

「テンポの良いピッチングを心がけています。
四球を連発してしまうと、守備のリズムも悪くなり悪循環に陥ってしまう気がするので。
一番の武器はストレートです！ストレートで三振を取った時が一番気持ちいいので！笑
変化球は日によってキレが違いますし、コントロールは逆球が多いので良くありません！笑」

肩甲骨を使って投げ、腕をしっかりと振るフォーム。
抱え込んだ際のグラブの位置はまだ不安定なものの、
しっかり腕を振ることで打者には打ちにくい球が投げられているのだ。
３月２１日のＴ・Ｂ・Ｎavy'Sでは二桁１０三振を奪ったのもそれゆえだろう。

後は、本人の話しているように制球力が良くなればさらに良いのだろうが、
小さく収まってほしくはないので、自分の持ち味を存分に発揮してほしいものだ。

２０１４年シーズンは防御率にこだわりたい

昨年一番印象に残っているチーム。そしてリベンジしたいチームはという質問にも早稲田レッズの名前が出てきた。
「強打者が揃っているイメージがあります！
1～9番バッターまで一瞬も気が抜けない感じがありました。
ピッチャーもすごくいい球を投げていて、全然打てませんでした！笑」

「勝ち星を増やすことはもちろん、今年は、防御率も意識していきたいです。
できれば1点台を目指したいです！！笑
チームとしては、プレーオフ進出です！！」

先にも述べたが今シーズンは３試合で３勝防御率０．３７。
個人的には防御率０点台も決して夢ではないと感じる。
そのような大器である。
早稲田レッズとの一戦でリベンジなるか。
今後どこまで勝ち星を挙げるのか。
そして失点はどれだけしないのか。

池上投手並びにボードベースボールクラブには大きく注目してほしい。