【公式戦レビュー】白熱のシーソーゲーム。勝負を分けた「こだわり」(チームKei 9 対 10 東京リボーン)

(退団選手) | 2016年11月8日

チームKeiは今シーズン「好球必打」を徹底。四球を選ぶよりは得意なボールを打ちにいく。

9

2016年9月10日(土)
11: 00~
猿江恩師公園野球場
[試合終了][詳細]

10

チームKei 0 0 3 6 9
東京リボーン 1 0 5 4x 10
勝
退団選手 6試合 3勝0敗0S
負
中島(30)[投制]
0 view 1試合 0勝1敗0S

乱打戦となった同試合では、多くの四死球を得た東京リボーンが勝利した。
東京スカイツリーグにおける、選球の重要性を再確認する試合となった。

「夢」と「現実」

チームKeiは今シーズン「好球必打」を徹底。四球を選ぶよりは得意なボールを打ちにいく。

チームKeiは今シーズン「好球必打」を徹底。四球を選ぶよりは得意なボールを打ちにいく。

チームKeiは、今シーズンを通して安定した打撃を見せてきた。
チームの方針として「好球必打」を掲げてきた今シーズン、積極的な打撃によって幾度となくチャンスを作り、モノとしてきた。
チームの狙いは「成功」と言っても良いだろう。
本試合でも多くの「凡打」が見られたが、それでも三振は少なく、バットを振る意識、また「当てる」という気迫が全員から見られた。チームの戦術浸透度の高さと統一感を感じることができる内容だった。

草野球をしていると、バットの快音、芯でボールを捕らえた手応えは、寝る時も脳に焼き付いて離れない。
自分がヒーローになる瞬間。それは、同じ出塁でも四死球からは得られない快感だ。

そんな草野球選手の「夢」を体現した打線だったが、現実は厳しい。
打ち合いは互角だったが、チームKeiを敗戦に追い込んだのは、「夢」を「現実」にしたその「こだわり」にあったのだから。

「真綿で首を締めるような」東京リボーンの「選球眼」

打線をつなげる意識から、徹底的にボールを見にいった東京リボーン

打線をつなげる意識から、徹底的にボールを見にいった東京リボーン

東京リボーンも打力に優れたチームであり、1番吉永タカヒロ(23)、2番務川(25)は共に打率が5割を超え、リーグ屈指の破壊力を持っており、OPSが1000超えの強打者が他にもひしめいている。

そんな打線に、チームKeiの投手陣が徐々に崩れていく。
一回は1つ、二回は2つ、そして三回は5つと四死球が増えていき、最終回となった四回も四死球が4つ。最後の一点も押し出しから生まれた。

打線の破壊力は十分だが、その破壊力をさらに活かすための選球眼。
これを兼ね備えているのが今シーズンの東京リボーンの強さでもある。

まさに「真綿で首を絞めるよう」という表現がピッタリな試合展開。
「最終的は四球でサヨナラとなりましたが、これも後ろに繋ぐ気持ちの表れがみんなの選球眼をよくしたんだと思います」という日沖のコメントは、チームの状態や目的を明確に示していると言えるだろう。

リボーンのこだわりは「後ろに繋ぐ」ことにあったのである。

「四死球」というサイレントキラー

多くの四死球を誘った東京リボーンが勝利を納める

多くの四死球を誘った東京リボーンが勝利を納める

積極打法が「悪」だと言うのではない。
打つことによって、ピッチャーに対して恐怖心を植えつけ、一方でバッターに自信を与える効果がある。
一本のヒットが、ホームランが、明確に流れを変えることは珍しくない。

もちろん、ヒットを打つのはバッターである。

では、四死球を出すのは誰か。-そう、ピッチャーだ。

四死球はヒットほど明確に相手を潰さない。勢いも作らない。しかし、確実に追い込んでいく。
ヒットの連打は仕方ないが、四死球が続けばバッテリーにとってこれほど嫌なことはない。自ら不安になり、投げる球もわからなくなり、自滅への道を突き進むようになる。

四死球は目立たない。ヒーローもいない。
ピッチャーだけに、静かに異変が起こる。

チームKeiは、三振も少なく、出塁率も高く、本塁打も飛び出し、走塁も積極的だったが、四死球の数に泣いた。
東京リボーンは、三振数は多かったものの、チームKeiのボールを良く見続け、打線がよく繋がった。

両チームの「こだわり」はそれぞれ実を結んだが、それだけに「サイレントキラー」への意識が問われた試合だったと言えるだろう。

リーグ専属カメラマンの熱戦フォト(全93枚)

2016年の(退団選手)の成績詳細

打撃成績















2016年10月01日2番打者 - 死球 - 死球 - 三振022000詳細
2016年09月10日1番打者 - 安3 - 四球 - 四球 - 四球110000詳細
2016年07月30日1番打者 - 四球 - 犠打 - 死球 - 三振012000詳細
2016年06月25日1番打者 - 安打 - 四球 - 安打234000詳細
2016年05月28日1番打者 - 安打 - 安打 - 四球 - ア飛123000詳細
2016年05月14日1番打者 - 死球 - 安打 - アゴ124000詳細
2016年04月30日11番打者 - 死球 - 三振002000詳細
2016年03月20日5番打者 - 四球 - 四球002000詳細
2016年03月12日5番打者 - 死球 - 死球000000詳細

打撃成績・打撃結果の見方について

試合結果

対戦形式日付/球場先攻スコア/
開始時間
後攻先攻
先発投手
責任投手後攻
先発投手
詳細
LG2016年09月10日
猿江恩師公園

チームKei
9 対 10
11:00~

東京リボーン
林(5)
0 view
【勝】 退団選手
【負】 中島(30)[投制]
0 view
退団選手詳細

注目されている選手

1

チームKei
14浮乗

初期メンバ

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2

チームKei
68ヨゴ

助っ人

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3

チームKei
69柳川

助っ人

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4

東京リボーン
31北元

期待の新人。攻走守のバランスのとれたミスターヤンガー。

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5

チームKei
61尾花

助っ人

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6

チームKei
3木田

若きエース!

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7

チームKei
13志藤

2015年加入

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8

チームKei
6土岐

遅れてやってきたルーキー。
投手・捕手・ショートどこでもこなせる技量の持ち主。ブランクが長いのでまずは慣れるところから。

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9

東京リボーン
19村井

2017年期待のルーキー。
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10

東京リボーン
22高岡

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9

PALYBALLS
10ノブ

★チーム創設メンバー
■2016年11月入団
■可能性の獣
*オタク×野球の象徴!
■推しメン:
・篠塚つぐみ/プレイボールズ

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10

アオイハル
11松島 大進

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2023

view

「スカイツリーグ月間ベストナイン賞」受賞選手