平均年齢が５０歳オーバー！？でも俺達は戦い続ける！千種倶楽部が目指すのはベテランと若手の化学反応だ！｜ス・リーグ戦士たち

平均年齢が５０歳オーバー！？でも俺達は戦い続ける！千種倶楽部が目指すのはベテランと若手の化学反応だ！

千種倶楽部・田口(00) ｜ 2018年4月18日

「全員で（無理せず）全力野球！」を掲げる千種倶楽部

加入一年目にして、チャンピオンシリーズ出場を果たした千種倶楽部。
平均年齢50歳越えの昭和の野武士集団は、若手との融合を巧みにはかりながら、さらなる高みを目指す。

刀をバットに変え、昭和の最後の砦を守る野武士集団たち

いきなり余談になるが、つい先日、とんねるずの『みなさんのおかげでした』が終了した。
千種倶楽部は、ほぼとんねるずと同世代である。中にはきっと涙した者もいることだろう。

昭和の名残りや象徴が消えつつある昨今、千種倶楽部はもはや草野球界における昭和の最後の砦である。
刀をバットに変え、敵から我が砦を守る姿は野武士集団に見えなくもない。

守りを基本とする戦術を駆使し、6勝4敗で昨シーズンを終え、翌年のチャンピオンシリーズ出場の目標も果たした。
「ほぼ予定通り」（オーナー田口）―さすがは野武士集団の頭領にふさわしい達見である。

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千種倶楽部の試合結果(2017年)
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プレアデス戦（0-16）負
横浜T-BREAKERS戦（0-11）勝
Tokyo Good Fielders戦（5-8）勝
高円寺アッカ戦（5-4）負
PALYBALLS戦（15-1）勝
ジェロニモ戦（11-5）勝
Madrush戦（0-1）負
ＪＡＰＡＮ　ＦＬＡＳＨ戦（9-4）勝
チームKei戦（20-3）勝）
チーム・バビグリン戦（4-7）負

成績： 6 勝 4 負 0 分

昭和の砦から『千種城』へ、変貌の鍵は若手の野性だ

堅実な守備でチームに安定をもたらすサード・那波(13)

平均年齢50歳代を越えるこのチームの最大の悩みは、子供の教育費と自身の尿酸値、そして進まない若手の補強問題である。
誰か良い人いないかしら―娘の嫁ぎ先を探す母親のように、今やチームの口癖となっている。

構造的に年々パフォーマンスが低下していく運命にあるわけだが、３番・那波、4番・野田、5番・岩井の不動のクリーンアップトリオも例外ではない。

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千種倶楽部のクリーンアップ打撃成績
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3番・那波(打率.450／打点10／本塁打0)
4番・野田(打率.357／打点14／本塁打1)
5番・岩井(打率.375／打点5／本塁打3)

抜群の野球センスを誇る千種倶楽部の主砲・野田(18)

こんなときこそ、集中力、つまり、頭脳がものを言う。言い換えれば、豊富な人生経験に基づいた知性である。
歳月に炙り出され、スモークされてこそ滲み出る旨味がある。
寿司でもスルメでも炙ったら、なんでも旨くなる。
ただの作戦も炙れば、たちまち智略である。
このひと手間によって、守り勝つチームが成立するのである。
ここに、若手の野性が加われば、昭和の砦は一夜にして、『千種城』へ変貌を遂げるであろう。

『みなさんのおかげでした』が終了しても、俺達の爆笑野球はつづく

千種倶楽部の二代目代表・田口オーナー

「勝つことも大事だけど、楽しむことが最大の目標」（田口）。

試合では肉離れ、肩肘膝痛が心配のタネ。
実生活では日々の労働、まとわりつく中性脂肪に糖質xの誘惑、寝つきも目覚めも悪くなった。何だかシモのキレもいまいちだ。
せめて野球だけでも楽しみたいじゃん―メタボを明日への知（痴？）性メタボリジェンスに変換して。

勝ち負けよりも楽しむことが大事だと語る千種倶楽部

トクホ烏龍茶をポケットに、俺達は今日もバットを振り続ける。
ボールの縫い目がかすんでも、明日は明日だ。
バットが持てなくなったら、いずれ杖で打つよ。
河川敷グランドでくたばってもいい、そんときゃ言うよ、「みなさんのおかげでした」って。
野球は楽しむもんだよ、たとえトンネルしても、俺達は笑い続ける！

誰か良い若手いないかしら―。