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7月29日に行われた公式戦ザ・チキンハーツ対荒川Lucha Libreの一戦は、序盤から大量得点を奪ったザ・チキンハーツが終始優位に試合を運び、7 対 1で危なげなく勝利を収めた。
荒川Lucha Libreはこの日の敗戦で今シーズンのリーグ戦は５敗１分といまだに勝ちがない。しかも昨年も１勝も出来ておらず、トータルで１１連敗となった。
草野球なので仲間とワイワイ楽しみながら野球をするのもいいだろうが、さすがに１１連敗は負け過ぎではないだろうか？
スカイツリーグ初勝利には何が必要なのか？

対戦相手ザ・チキンハーツに指導を受けたとのこと。この両チームは実は仲良しなのか？

荒川 Lucha Libreの二番手・南木 健宏(8)投手

荒川 Lucha Libreが勝てない理由は何と言っても弱体投手陣である。今シーズンの６試合、なんと全試合で初回に大量失点をし、チームを窮地に立たせてゲームを進行させてしまっているのだ。

その失点も１点や２点ならばまだかわいいものだが、大量９失点、１０失点を喫した試合もあるのだから事態は深刻だ。この日今シーズン２度目のマウンドに上がった森本 大雅（１）にはチームから今回の対戦相手であるザ・チキンハーツ丸田(11)投手にコントロール改善の指導をお願いしたとのことだが、この日のピッチングを見る限り指導の効果はまったく出なかったと言えるだろう。

＜荒川 Lucha Libreの昨シーズンからのリーグ成績＞

【2017年】
●6-7　 渡辺WINS
●0-27 新宿REDEYE
●7-9　 COBAINS
●9-17 TanZ-East
●3-19 Muay Thai Oceans
●4-29 Z団

【2018年】
●3-11　チームフミハナ
●3-14 ザ・チキンハーツ
●11-16 渡辺WINS
●6-11 WANDS
●1-7 ザ・チキンハーツ

3回6奪三振を奪ったザ・チキンハーツの丸田(11)投手

そもそも、敵にチームのピッチャーに指導をお願いするわけだから、荒川 Lucha Libreのチーム自体も自分のチームの弱点は把握しているわけだ。ザ・チキンハーツとしても恥を忍んで？ピッチングを教えて欲しいと頼んできた気持ちを察すれば指導を拒むことはなかったようで、何とか自分たちの教えが役に立って荒川 Lucha Libreに一刻も早くスカイツリーグ初勝利を飾って欲しいと願ってやまないだろう。

ただし、自分たちが手を抜いて初勝利をプレゼントするわけにはいかない。自分たち以外のチームから自力で勝ち取って欲しいと思っているに違いない。

ザ・チキンハーツは荒川 Lucha Libre戦は強い！

ライト前ヒットを放ったザ・チキンハーツの二番・北田(7)

今シーズン、この対戦はこの日が２度目だった。前回の１４－３に続き、この日も７－１とザ・チキンハーツが危なげなく勝利を収めたわけだが、ザ・チキンハーツもまだ発展途上のチームで強豪チームとは言えない。

【関連URL】
先発・仮屋崎 崇(24)が自己ワースト3回14安打10失点でKO 初回から6安打浴びる(荒川 Lucha Libre 3 対 14 ザ・チキンハーツ)

過去２年間はリーグ戦でいずれも４位で、３位以内に入った経験もなく、しかも昨年は４位といっても戦績は１勝８敗とかなり苦労したシーズンだったのだ。そのチームが今シーズン荒川 Lucha Libreと試合をすると２試合とも横綱相撲のような盤石な戦い方で勝つわけだから、このことからも荒川 Lucha Libreの弱さは際立ってしまう。

ちなみに、荒川 Lucha Libreの森本 大雅（１）投手に指導をしたザ・チキンハーツの丸田（１１）投手は、この大戦では２試合計６イニングで自責点１と安定したピッチングを披露しているが、荒川 Lucha Libre以外では打ち込まれて失点を多く重ねている。

荒川 Lucha Libreでは別人のようになるのはなぜか特別な感情でもあるのだろうか？それとも単に荒川 Lucha Libreが弱いだけなのか？

【関連URL】
唯一の引き分けはパワーオブザゴリラーズとの一戦のみ(パワーオブザゴリラーズ 10 対 10 荒川 Lucha Libre)

とにかくまずは１勝したい荒川 Lucha Libre

特大の一発を放ち、激走する荒川 Lucha Libreの3番・森本 大雅(1)

荒川 Lucha Libreの夏目 翔太(5)選手はこう語っている。「連敗が伸びれば伸びるほど初勝利の価値が上がっていくし、対戦相手にも『絶対に負けられない』ってプレッシャーがかかっていくと思うんです。チーム全員、そんな状況を楽しめてるのが救いですね」。

要はチーム内に黒星続きの暗いムードはなく、楽しく野球をやっているということなのだろうが、やはり勝負事は勝ってこそいろんな喜びが湧いてくるものであることは忘れてはならない（子供のころから野球に携わってきたメンバーに今更こんなことは言わなくても分かっているだろうが・・・）。従ってまずは形はどうあれとにかく初勝利を飾りたいものだ。

間一髪でホームに生還した森本(1)

「初勝利はもちろん欲しいのですが、いい試合をしていいコメントを書く。これに尽きます」。

夏目 翔太(5)選手はこうも語っているが、早めに連敗を止めないと気がつけば東大野球部のように60、70と連敗が積み上がっていた、なんて事態にもなりかねないことは少し頭に入れておく方がいいだろう。


「調子が悪くなったら荒川 Lucha Libreに対戦申し込みをしよう！」というふうに言われるような存在になる前に何とか打開策を見出したいことろだ。

【試合後インタビュー】ザ・チキンハーツ　丸田(11)監督の一問一答

--　１１個の四球と１安打で７点を取るという珍しい勝ち方でしたね。暑い中、メンバーも９人ということで大変でした？

打撃は水モノ、打てないときもあるので。荒れ球の投手の時にはキッチリ見極めて四球で出て、盗塁して、ワイルドピッチのときには果敢に本塁を狙って得点を積み重ねるというのを常日頃からメンバーがやってくれているお陰だと思います。


--　丸田投手の３回６奪三振というのは圧巻なピッチングだったように思いますがいかがですか？

捕手は脚本家であると野村監督の名言がありますが、捕手奥村が描いた三振までのストーリー通りに投げれれば結果はついてくるということですね。逆球になったり、そもそも調子悪くて制球定まらなかったりということが多いですが、その日の状態を見極めてのリードは流石です。また追い込んでからのファールチップを確実に捕球してくれるので助かりますね。奪三振の貢献度は捕手7割・投手3割だと思います。


--　これでリーグ戦３勝４敗になりました。次戦も勝って勝率．５００にしたいところですね

ここから強豪チームとの戦いが続き、9戦目には王者BBジャンキーズさんとの対戦も控えています。白星を重ねたいとは思いますが、それよりも強いチームと戦って、自軍の課題をもっと明確にして、少しでも強いチームに近づいていきたいです。

【試合後インタビュー】荒川 Lucha Libre　夏目 翔太(5)オーナーの一問一答

--　１１与四球と森本投手の制球に課題が残る試合になりましたね？

フジロックフェス'18に参加するメンバーが多数いたため、助っ人3人を呼んでの試合となりました。

森本#1は結成当初から在籍している古参です。肩も強く、球威があるので、課題であるコントロールさえクリア出来れば化けるのではないか、という期待をずっと持っていました。

コントロールの課題をクリアするために、今回の対戦相手のザチキンハーツ丸田さん#11にはピッチングコーチとして2回指導をしてもらい、劇的に改善されたかと思いきや、メンタル面の脆さがあり、毎回少し崩れるとそこからはもうフォアボールフェスになってしまいます。

その不安から当初は先発を南木#8にして完投させるプランもありましたが、試合前日にザチキンハーツ丸田さん#11から「明日先発森本くんでしょ？森本くんだよね？森本くんに登板機会あげないと成長しないよ？」という恫喝とも取れるアドバイスをいただき、当日は当日で奥村さん#42から「今日は森本くん先発でしょ？」と、複数の役者を使った劇場型詐欺のそれとも取れる発言あり。そんな恫喝や詐欺なぞにゴールドジムに通う屈強な男である私夏目#5が屈するわけもなく、自分の意思で「森本の成長なくしてチームの成長はないんや！」と、チームメイトを必死に説得し、フォアボールフェス2018を開幕させました。

--　南木投手は一転して安定したピッチングでしたが、次戦以降彼の先発も考えることはあるのでしょうか？

あると思います。ただ、南木は本職ショートの守備職人。その南木を完投させないと試合が成り立たないというのは非常にもったいないと思っています。

投手陣（森本#1、熊谷#12、仮屋崎#24）の成長は急務です。実践の中で課題を見つけることもありますので、今後もなんらかのフェスが開催されるかと思います。

野球はどんな人でも活躍できるスポーツです。足を活かすも、小技を活かすも、パワーを活かすも、洞察力を活かすも、駆け引きの巧さを活かすも、自分の得意分野で活躍できる打順やポジションが必ずあるのが野球の醍醐味だと思ってます。

他のチームの監督などと話をしていると、比較的練習量は多いし、練習参加率も高いのがこのチームの良さだと思います。練習の中で一人一人からキラリと光る何かを早く見つけてやらなきゃいけないですね。

--　これでリーグ戦５連敗。まずはスカイツリーグ参戦後の初勝利が欲しいところですね。

昨シーズンから数えると、引分けを挟んでの11連敗中。リーグ戦は未だ0勝。

初勝利はもちろん欲しいのですが、いい試合をしていいコメントを書く。これに尽きます。

メキシコプロレス「ルチャリブレ」が由来の荒川 Lucha Libre。相手の技を受け切った上で勝たないとプロレスじゃない。今はまだ相手の技を受ける一方ですが、リーグ戦未勝利チームがサテライトカップ初代チャンピオンのベルトを獲ったら盛り上がるでしょ。これまでの11連敗は言わばフリですよ。連敗が伸びれば伸びるほど初勝利の価値が上がっていくし、対戦相手にも「絶対に負けられない」ってプレッシャーがかかっていくと思うんです。チーム全員、そんな状況を楽しめてるのが救いですね。

9.1にAbendsさんとのリーグ戦が決まっています。これはもはや野球ではなく、本番はコメント対決だと思ってます。どちらが面白いコメントを書けるのか。スカイツリーグ試合コメント王座のベルト保持者である花岡さん#1にうちの福田#7が挑戦するというルチャ的ビッグマッチなわけですが、これがかなり気合が入っちゃってて。「野球の練習するくらいならコメントの構想を練っておけ」っていう雰囲気すらある。野球の試合でもコメントでもお互いの良さを出し切って今季のベストバウトにできればいいと思ってます。