Muay Thai Oceans・課金王・木村(3) | 2016年2月23日
2015年からスカイツリーグに参戦したMuay Thai Oceans(以降オーシャンズ)。初参戦した昨年はチームとしてはリーグ戦3勝7敗、MIYABIリーグBグループ4位という不本意な結果に終わったが、その中でも一人驚異的な数字を残した選手がいる。
その男こそ「破壊王」の異名をとる、じたきゅう木村だ。ここ数年で群馬県代表の新しい顔になりつつある、新進気鋭の健大高崎高校をご存知だろうか? この高校の代名詞でもある、走塁(盗塁)で相手を翻弄し破壊する(倒す)という意味の「機動破壊」。昨今おなじみになってきているワードだが、木村に関しての「破壊」は、その優れた攻撃力をもって相手を破壊するという意味。
それは彼の打撃成績をみれば一目瞭然だが、それらの数字はオーシャンズ内どころか、70チーム以上あるリーグの中でも超トップクラスだ。ちなみに以下が昨年の数字になる。
▼じたきゅう木村の2015年度個人成績
打数27
安打21
打点19
打率 .778
長打率1.481
OPS2.259
ISOP0.704
※OPSはチーム得点貢献度を示す数値(1.000以上で規格外の強打者)
※ISOPは長打力測る数値(0.300前後で規格外クラスの長距離打者)
いかがだろう?
どれをとってもまさに「驚異的」という言葉しか見つからないのではないだろうか? それほど圧巻の数字だ。そしてそれが認められ、木村は見事2015年リーグ最優秀打者賞という名誉ある賞を受賞している。
周囲もうらやむような実力の持ち主。だがそれまでの彼の野球人生は、必ずしも順調とはいえず、むしろどん底から這い上がってきた「不屈の男」という言葉が当てはまるといえよう。
中学以来野球から遠ざかっていた木村は、数年前から他チームで助っ人に入る程度で野球を再開する。しかし以外にも、そのときはほとんど打てず凡打ばかりを繰り返したようだ。そんな彼に大きな転機が訪れる。
現在のチームであるオーシャンズに入った木村だが、一昨年の試合中に自打球を左目に当ててしまうというアクシデントに見舞われてしまう。速球投手のボールだっただけにその衝撃はものすごく、2ヵ月もの間は視力が戻らないという大ケガで、一時失明の危険性もあったが、奇跡的に回復を遂げた。そして見事にグラウンドに戻ってきた木村だったが、以来小手先で当てに行くような従来のバッティングを改め、からだ全体の力(回転)を使う打撃フォームの改造に取り組むようになった。
それが奏功し、以降はヒットを量産、長打も出るようになったのだ。危うく自分の目を”破壊”しかけた破壊王 木村であったが、まさにそこは「ケガの功名」。一見不幸と思えるような出来事でも、あとになってみればそれが「結果的にはよかった」ということはよくあるものだが、これらの出来事は木村にとって、まさにその典型だったといえよう。
ケガによって、逆に強さとしなやかさを獲得し、見事に進化を遂げた不屈の男、そう、「じたきゅう木村」の誕生だ。そこから「じたきゅう旋風」がリーグ内を席巻し、一気にMVPまで登りつめる。まさしく地獄を経験した男の強さを実績で見せつける結果となった。
見事復活を遂げ、2015年は打ちに打ちまくり打者MVPにまで輝いた男、 じたきゅう木村。
当然2016年も活躍が期待される注目株の一人であるが、そんな木村にインタビューを敢行。彼のバッティングへの考え方や今後についても聞いてみた。
【Q1】打席に立つときの儀式は何かあるか?
特に儀式といえるかだが、まず打席に立ってやることはミートポイントを確認すること。そこからその残像を記憶してスイングするようにしている。
【Q2】打席に立つときに気を付けていることは?
投手の球速によって打席位置を前後に調整している。
【Q3】狙い球は絞るタイプか?それとも来た球を打つタイプでか?
結構せっかちなので、絞らずに初球から狙う方が多い。そしてカットして投手とのタイミングがあってきてからの長打が多いように思う。
【Q4】両打ちだが、どのように使い分けているか?
始めた当初は、右投手には左、左投手には右だった。しかし昨年の秋頃から左打ちの打球が今一つ上がらなくなったので、チャンスの場面では右で打つようにしている(これはチーム内の方針でもあるため)。
【Q5】日頃、何かしらのトレーニングは行っているか?
トレーニングといえるかわからないが、ムエタイをやっている。でも最近は週1位しか行っていない。サーフィン、ダイビング、スノボーといった趣味を楽しむ時間の方が最近は多いが、それがトレーニングの代わりになっているかもしれない。
【Q6】一番対戦したい投手はやはり「HYBRIDSのたけぞう」か?
たけぞう選手は確かに対戦した事がない投手なのでやってみたい。その他、過去に対戦してヒットを打てなかった投手には、個人的にリベンジしたいと思っている。
【Q7】失明寸前までいった野球。やめようと思ったことはないのか?
やめようと思ったことは一度もない。ただ失明しかけて、嫁にはかなり怒られた(笑)
【Q8】打率が上がらない選手はたくさんいるが、その人たちに何かアドバイスをするとしたら?
アドバイスになるかわからないが、やはり日々の積み重ねが大切。ちなみに今は息子と一緒に毎日左右での素振りを繰り返し行っている。【Q9】最後に2016年の抱負は?多分、昨年ほどは打てないと思っている。まずはチームの勝利を最優先としてそれに貢献したい。
大きな試練を乗り越え、2015年大ブレイクした、じたきゅう木村。
インタビューでは、「今年は昨年ほど打てないだろう」と半分謙遜めいたコメントだったが、それも他のチームからのマークが相当きつくなることを想定してのことと思われる。
昨年は打撃成績をほぼ総ナメにした実績をマークしただけに、今年は当然研究もされるだろうし、かんたんには打たせてもらえないことは容易に想像できる。また所属するオーシャンズも昨年はチームとしては振るわなかったため、今年はチームメイトや関係者から送られる「勝利に貢献する一打」への期待がさらに高まるであろう。
ちなみに昨年はチーム全得点54、木村の打点は19。つまりチームの35%の得点を木村が打って返したことになる。となれば、やはりチーム浮沈のカギを握る男であることには違いないだけに、大いなる期待と注目、そして他からの厳しいマークを受けて臨む2016年のシーズンが、木村にとっては非常に真価が問われる1年になりそうだ。
しかし失明の危機を乗り越えた木村の強運ぶりと精神力たるや、半端ないことは自明の理である。それだけに、必ずや2016年も「強くて頼もしい破壊王」ぶりで、颯爽とダイヤモンドを駆け巡る勇姿を我々に見せてくれるに違いない。
今年も、じたきゅう木村のプレーから目が離せない1年になりそうだ。
日付 | 対 戦 | 勝 敗 | 登 板 | イ ニ ン グ | 自 責 点 | 失 点 | 奪 三 振 | 与 四 球 | 与 死 球 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 暴 投 | ボ | ク | 詳細 | |
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登板情報はありません。 |
日 付 | 対 戦 | 守 備 | 打 順 | 打 撃 成 績 | 打 点 | 得 点 | 盗 塁 | 盗 失 | 失 策 | 美 技 | 詳 細 |
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2016年10月30日 | 対 日本橋裏本町軟式野球部(●6-7) | 遊 | 3番打者 | - 安打 - アゴ - 安打 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年08月27日 | 対 横浜T-BREAKERS(○17-11) | 遊 | 11番打者 | - 敵失 - 安打 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年08月27日 | 対 チームKei(●3-4) | 一 | 4番打者 | - 四球 - 四球 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年07月23日 | 対 Swallows Fan Baseball Club(○9-10) | DH | 12番打者 | - 敵失 - 四球 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年07月02日 | 対 ピペッツ(○5-7) | DH | 10番打者 | - 安打 - 敵失 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年06月04日 | 対 チームKei(●3-6) | 捕 | 10番打者 | - 四球 - ア飛 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年05月28日 | 対 渡辺WINS(○2-16) | 遊 | 3番打者 | - 三振 - アウト - 四球 - 安打 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年05月15日 | 対 チームフミハナ(○5-4) | 一 | 4番打者 | - ア飛 - 安打 - 安打 - 内安 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年04月09日 | 対 Abends(○22-3) | 二 | 3番打者 | - 安打 - 安打 - 安打 | 4 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年03月12日 | 対 HYBRIDS(●4-5) | DH | 12番打者 | - 安2 - 内安 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2016年03月06日 | 対 CBBC(●1-4) | DH | 10番打者 | - アゴ - 安打 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 |
1位
C.C.Nationals
66大森
ツボにはまれば長打を打てる捕手で第2代C.C.Nationals新人王受賞(近藤と同時受賞)
2018の大半をカナダへ留学(もとい、MLB観戦旅行)していた。
一時期から体
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2位
Brains
30大沼
■スカイツカントクJAPANメンバー(#BRAINS 0)
■三鷹市軟式野球連盟「ブルーパーズ」(2003~2005)、杉並区軟式野球連盟「オールマックス」(2005~2007)、豊島区
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3位
ギャルソンジャイアンツ
4ズッシー
年に1度、芯で打った時の飛距離はチームNo.1のスラッガー。オレンジ色の木製バットにこだわりを持ち、毎年買い替えて愛用しているが、チームメイトからはビヨンドを使えばすぐに4番を打てるのに…と陰口を叩か
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8位
大田ブルーウェーブ
1森本遥斗
色気のあるプレーで多くの女性を魅了する走攻守三拍子揃った天才イケメンエース!昨年は投手三冠に輝き、打撃では不動の3番として君臨し華麗な遊撃守備を披露。すっかりクズ男キャラになってしまう。
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受賞選手
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