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待ちに待った国際試合！試合序盤は互角の戦いを見せる

プレミア12の日韓戦から4ヶ月、草野球リーグの「スカイ・ツリーグ」でも日韓戦が実現することとなった。プレミア12の試合は劇的な幕切れだったこともあり、思うところがあるのは決してスカイツ・JAPANだけではなかったに違いない。草野球の試合といえども、国の名前を背負って日本代表と試合をするという事の重みをしっかりと選手たちは感じていたはずだ。

先発のパク・サンボム（KOREANS）は3回2安打3失点1三振と試合を作った。

選手たちに緊張が走る中、プレイボールの宣告が東調布公園に響き渡った。オールコリアは2点を先制された直後の2回ウラ、スカイツ・JAPANの先発投手である新倉ソーヤ投手の直球を叩き、長短打を絡めて早々に同点とすることに成功した。しかし、その後はスカイツ・JAPANの継投策に対し、勝ち越し点を奪うことが出来なかった。

中押し点、ダメ押し点を奪われても最後まで気持ちは切らない

2回のあわやホームランかと思われた弾丸ライナーで日本を恐怖に陥れた8番打者のユン・ソンヨプ捕手（KOREANS）

好投手擁するスカイツ・リーグからなかなか点を奪うことができない韓国打線。一方、スカイツ・JAPANは4回に2点、6回に3点を挙げ、オールコリアを突き放す。選りすぐりの投手で構成されたスカイツ・JAPANの投手陣からは点を奪うことは難しい、誰しもそう思っていたに違いない。しかし、韓国ナインの選手たちには諦めるという考えは一切無かった。

チャンスで長打を放ち、4番の重責を担ったカン・ギョンミン（KOREANS）

5点ビハインドで迎えた8回ウラ、韓国打線はスカイツ・JAPANの石山投手がフォアボールでランナーを出した所から反撃開始。この回に2点を奪うことに成功する。そして点差が3点に縮まった9回ウラの攻撃。

終盤に抑えとして登板したカン・ギョンミン（KOREANS）、投打に存在感を放った

マウンドには8回に引き続き石山投手。ここ一番で集中を切らさない韓国打線は、相手のエラーやフォアボール、ヒットを絡めて同点に漕ぎ着けることに成功した。そして、一打出ればサヨナラの場面で打席にはジョンイル選手。石山-久万バッテリーの配球を読み、低めの変化球を弾き返し、劇的な勝利を収めた。

誰が欠けても成し得る事はなかった大一番での勝利

値千金の逆転サヨナラを放ったキム・ジョンイル（早稲田レッズ）

試合を振り返ると、韓国打線のここ一番の集中打が光った試合となった。韓国チームについて決勝打を放ったジョンイル選手は、「日本チームに比べて個々のレベルは劣るものの、団結力と勢いに乗った時の集中力は勝っていたのでは」と語る。

韓国勝利に湧く韓国代表と手荒い祝福を受けたキム・ジョンイル（早稲田レッズ）

確かに、終盤の猛攻はチーム全体が諦めない気持ちを持ち、強いハートで相手に向かっていった事で生まれたのだろう。劇的なゲームを見せてくれた韓国チームに拍手を送りたい。