【IKI序盤戦レビュー】スカイツリーグ2016 序盤戦に見る 戦いぶりと上位チームの傾向

YAKITORI RAKUDA・いがいが(33) | 2016年4月21日

2016IKI序盤戦の戦いぶり

開幕してから早1ヶ月半近くが経過したスカイツリーグ2016。今年はさらに30チームほどが新たに加わり、総勢112チームにもなる一大マンモスリーグにまで成長した4年目のシーズンも、例年以上に熱き戦いが繰り広げられている。そのリーグを二分するIKI、MIYABIの各グループでの序盤戦の戦況、または順調に試合を消化している上位チームにスポットを当ていこうと思う。まず今回はIKIをみていこう。

A~Gの7つの各グループ上位3チーム、計21チームをみると、

勝ち越し9(43%)
負け越し8(38%)
五分4(19%)

となっている。そしてリーグ戦10試合中、半分の5試合以上を消化したチームが、

勝ち越しチーム2
負け越しチーム4

IKI全56チーム中6チームで、そのうち各グループの1位が5チーム存在する。

ちなみに負け越しているにもかかわらず、上位にいるということはどういうことかというと、他のチームの戦績や試合消化数の影響もあるだろうが、勝敗のみならず試合をしっかりこなすチームを重視するスカイツリーグならではの評価システムによるものだ。それは個人成績が規定数に到達している選手を重視するシステムと同じである。

悪天候や人数不足などの諸事情、またはグラウンドが取得できないなどの理由により試合消化が進まないチームは、「マネージメント能力不足」と評価される。強いだけでは上位には入れない、いわゆる「参加し試合(プレイ)してなんぼ」だというリーグ方針や評価制度に改めて賛同の意を表したい。

ここまで順調に試合を消化し、かつ勝ち越しているチームとは!?

BBジャンキーズ・鈴木カツヤ(0)

BBジャンキーズ・鈴木カツヤ(0)

まずは、ここまで順調に試合をこなしていて(5試合以上)、かつ勝ち越しているチームをみていこう(カッコ内はグループと順位)。


BBジャンキーズ(B1) 4勝1敗 得失点差17
YAKITORI RAKUDA(F1) 3勝2分 得失点差11


まずBBジャンキーズだが、このチームは昨シーズン、リーグ戦9勝1敗でグループ1位通過を果たし、CS(チャンピオンシリーズ)でも準優勝に輝いた強豪だ。今シーズンもその戦いぶりが注目されるチームの一つだが、ここまででも順調に試合をこなし、かつ戦績も安定している。

ちなみに4勝のうち3勝はでエース尾本以外の投手であげた勝ち星だ。過去2度のノーヒットノーランを達成している椎野、2年ぶりに東京に戻ってきた左腕大橋がきっちり結果を出したのが大きい。さらに新倉も含めた4人だけをみても、今シーズンもある程度の勝ち星を計算できる充実した投手陣といえよう。

一方攻撃はリーグ戦の半分を終えて打率.299は、昨シーズンの.246と比べるとまずまずといえよう。際立った破壊力はさほどないものの、ソツなく点を取る負けない野球がBBのスタイルだ。ただ、今シーズン唯一の負けである2戦目のマーディーウォーターズ戦のサヨナラエラーを喫したようなもったいない黒星が今後なければ、このままBグループの1位の座は他に譲らないであろう。

YAKITORI RAKUDA・いがいが(33)

YAKITORI RAKUDA・いがいが(33)

そしてもう一つの勝ち越しチームであるYAKITORI RAKUDAは、現在3勝2分けのFグループ1位。福岡ソフトバンクホークスのユニフォームそっくりの出で立ちはそれだけでも強さを感じるが、初参戦の昨シーズンはそのユニフォームに負けることなく9勝1敗でグループ優勝を果たした。そして今シーズンも流れそのままに、リーグ戦の半分を終えても、いまだ負けていない、まさに「負けを忘れたチーム」なのだ。

投手陣はピクルス、しょうたの防御率1点台コンビが今シーズンも健在。ここまでも期待通りの防御率1点台で、互いに勝利に貢献するピッチングを披露している。一方打のチームではないにせよ、結局は味方投手が奪われた点数と同じか、またはそれ以上の点を取って試合を終えるだけの攻撃力を持っている。つまり決して圧倒的ではないが、「負けない野球」ができていることがYAKITORI RAKUDAの凄さだ。

特に1勝2分けで迎えた4戦目のWANDS戦は、高校野球経験者の助っ人を投入したことで3点を相手にハンデとして与えた状態で開始するという特別ルールが適用された試合だったが、見事それを跳ね除けて試合をひっくり返して勝利(9-6)している。昨年わずか1敗のみの強豪は今年もこのまま突っ走りそうな予感がする。

負け越しても上位をキープしているチームとは!?

負け越してもグループ上位をキープしているチームで、既に半分の5試合を消化したチームは以下の通りだ。

Z団(B2)       2勝4敗 得失点差-4
HIBRIDS(C1)    2勝5敗 得失点差-27
東京JUNKS(E1)     2勝3敗 得失点差-1
K.B.F.Cイーグルス(G1) 2勝3敗 得失点差7

この4チームのうち試合数を多くこなしている、Z団とHIBRIDSの2チームについての戦いぶりをみていこう。

Z団・NUNO(4)

Z団・NUNO(4)

まずはBグループ2位のZ団。リーグ発足当時から参加している4年目のチームだが、過去3年間は毎年シーズン2勝ずつをきれいに上げてきていて、そして今年も6戦を終えて2勝している。特に昨年から今年にかけては「勝つときは大勝するが、負けるときは大敗する」という傾向がみられるZ団。しかし今シーズンでは、4敗のうち非常に惜しい負けがあった。4戦目のJHEROES戦の1-0の試合がそれだ。エースの02OGATが好調で投手戦となったこの試合は、序盤からスコアボードに"0"が並ぶも、中盤に連打で1点を奪われ、チームは結局内野安打1本に抑えられた。

ただ負けはしたものの、過去3年の通算防御率が9.33、5勝15敗の02OGATが今シーズンは5試合で2勝2敗、防御率1.75と好調なのだ。この調子をキープできれば残り4試合でさらに1~2つは勝ち星の上乗せが期待でき、上位キープとチーム初の「シーズン2勝超え」も現実となる。また高校時代に投手経験のある期待の新戦力06KAJIも初戦で好投するなど好材料もある。多くの得点はあまり期待できないだけに、02OGATも含めた投手陣の踏ん張りにかかっているといえよう。

HYBRIDS・りゅーや(1)

HYBRIDS・りゅーや(1)

そしてCグループ1位のHIBRIDSは、この時期で既に7試合終了と、ものすごいスピードで試合を消化している。そして勝ち点32はグループでは断トツはもとより、リーグ全体でも強豪ドンマイロックスの36(試合消化6試合)に次いで2位で、かつ30点以上の勝ち点をあげているのはこの2チームだけなのだ。りゅーや監督は言う、「試合消化ではドンマイに負けられない!」と。ある意味「草野球」の本質をとらえ、勝敗以上に数多くプレイ(試合)することの意義と楽しさを指揮官自身がよくわかっているように感じられる。この結果は、そういった意識の高さゆえの結果であろう。4勝5敗1分の3位に終わった昨シーズンだったが、今シーズンもこのまま上位をキープして終えられるか注目だ。

そのカギを握る男がエースのエンドウ。特徴は針の穴をも通すコントロールだ。昨シーズンは5試合22イニングスでわずか四死球が2。今シーズンの2勝はいずれも彼があげ、さらにCS(チャンピオンシリーズ)でも初戦を1失点完投(四死球1)勝利と好調だ。特にリーグ戦3戦目のK.B.F.Cイーグルス戦は先発うえぽんが初回につかまり、それを受けてのロングリリーフ。好投がチーム逆転を呼び、勝利投手に輝いた試合は見事だった。

2016年のYAKITORI RAKUDA・いがいが(33)の成績詳細

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