L.spirit・あお(10) | 2018年9月3日
L.spiritの二番・森下(27)
公式戦、L.sprit対Heroesの一戦は、猛暑の中、僅差での展開が最後まで続くスリルに満ちた試合になった。
1、2番コンビの活躍、先発谷澤の粘投、そして、チーム創設以来初となる女神降臨によって、愛の力が炸裂、終始追いつかれることなく、L.spiritが7対5で勝利した。
L.spiritナインは、試合前から、ベンチに座る勝利の女神に緊張していた。
いや、むしろ、勝利の女神のほうが緊張していたのかもしれない。
というのも、両者は一人の選手を除いて、ほとんど初対面だったのだ。
そして何よりも、勝利の女神は、この時点ではまだ、一人のための女神でしかなかった。
初回表に、2番・森下(27)のタイムリーなどで2点を先制したL.spirit。
だが、その裏から、先発の谷澤(6)は制球難に苦しんだ。
いきなりHeroesの先頭打者・TAIKI(11)を四球で歩かせてしまう。
調子を整える間もなく、続いて、3番・TAKUYA(22)にライト前タイムリーを打たれ、1点を返された。
このまま崩れかねない危うい立上がりだった。
猛暑のきつい日差しに、谷澤の汗が止まらない。
ベンチの女神が心配そうに見つめていた。
L.spiritの四番・鈴木(11)
一人の仲間より、一人の女神のために―。
L.spiritナインは立ち上がり、各選手の力を結集させた。
まるでドラクロワの描く自由の女神に導かれる民衆のように。
ベンチの女神に対するヘンなよそよそしさはもう消えていた。
普段の試合にない雰囲気は、確実に選手たちの士気を高めた。
誰もが、無意識にこんなふうに思うようになっていた。
かっこいいところを見せたい―。
中二スイッチが、自動的にオンになったのだ。
中学を卒業して何年経とうが変わらない。
そんなシステムを、男たちは抱えながら生きている。
ときに闇雲に、ときにセンチメンタルに。
オンになったとき、いつも以上の力を発揮する。
そして、その通りになった。
2回表、1番・横山(0)がライトへ3ランホームランを放つ。
1点差に追いつかれた後のこの加点は、チームにとって大きかった。
おそらく先発の谷澤にとっても、そうだっただろう。
L.spiritは1,2番の得点力がものを言うチームだ。
この試合、その2人で4得点した。
盗塁はなかったものの、いつの間にか、このチームらしい展開になっていた。
それにつられて、ベンチに座る女神の視線も、ある特定の選手に向けられるだけではなく、チーム全体へと広がっていった。
Heroesの先発・TOMOAKI(10)は5回7失点
土曜日だけでなく、日曜日も野球をやりたい―。
男3人のそんな熱い想いから、もともとあったチームから独立する形で、L.spiritは生まれた。
チームの名付け親は、西武ライオンズファンだった。
西武ライオンズ魂→ライオンズスピリット→長いから頭文字を取ってL.spirit、とチーム名が落ち着くまで、出世魚のような変遷が必要だった。
現在では、名付け親は去り、チーム名だけ残った。
健闘を称え合うHeroesのTAIKI(写真左)とTOMOAKI(写真右)
日曜日も野球をやりたい、という創設メンバーたちの情熱の根底には、野球への愛がある。
その思いを同じくする選手たちが集まり、このチームは始動した。
投げて、打って、走って、ときにふざけあい、野球のできる喜びを全身で表す。
野球をすることが何よりも楽しい。
いまだにそんなふうにやれているのは、彼らが、野球の側からも愛されているからだろう。
つまり、相思相愛の仲なのだ。
そして今や、西武ライオンズ魂を押しのけ、チーム名の頭文字のLには新たな意味が加わっていた。
LOVEだ。
試合の分岐点は、1点差に詰め寄られた後の5回表にあった。
L.spiritの2番・森下が3塁打でランナーに出ると、3番・谷澤が貴重な犠牲フライを放ち、2点差に引き離したのだった。
この決定的な一打が、Heroesの追撃の意欲を喪失させた。
その回の裏、守護神・森下にマウンドを譲ると、疲労を抱えながらも、谷澤はキャッチャーへ。
献身ぶりひときわ光る谷澤に、森下も打ち震えた。
次から次へと鋭い球を投じていく。
2安打2打点1ホームランで絶好調の3番・TAKUYAをショートゴロに打ち取り、4番・MASATAKA(0)はサードゴロ。
最後の5番・Y.Fujimori(25)は三球三振で仕留めた。
ストレート、変化球、どれも申し分なかった。
要した球はたったの9球。
森下が鮮やかに最後を締めくくった。
ベンチ前でHeroesへのエールを送るL.spiritメンバー
緊張感の続いた試合が終了すると、L.spiritベンチに歓喜の輪ができた。
7対5、スコア以上にどう転ぶかわからない僅差での勝利だった。
心地好い疲労に包まれながら、選手たちは喜び、中には安堵感でぐったりする者もいた。
谷澤の表情がひときわほころんでいた。
野球に愛された者たちの輪の中には、ベンチの女神も入っていた。
いや、むしろ、女神を中心にして輪は生まれていた。
最初の頃のぎこちなさは、遠い過去のものになっていた。
先発投手の彼女・ナツミちゃんが、一人のための女神から、チームの勝利の女神へと変わった瞬間だった。
所属:L.spirit / 投打:右投右打 / 役職: 監督 キャプテン マネージャー L.spiritの代表をやっています。
よろしくお願いします。
日付 | 対 戦 | 勝 敗 | 登 板 | イ ニ ン グ | 自 責 点 | 失 点 | 奪 三 振 | 与 四 球 | 与 死 球 | 被 安 打 | 被 本 塁 打 | 暴 投 | ボ | ク | 詳細 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
登板情報はありません。 |
日 付 | 対 戦 | 守 備 | 打 順 | 打 撃 成 績 | 打 点 | 得 点 | 盗 塁 | 盗 失 | 失 策 | 美 技 | 詳 細 |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018年11月25日 | 対 Blue Radiants(●2-6) | 二 | 1番打者 | - 四球 - 投ゴ - 左安 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年11月24日 | 対 ギャルソンジャイアンツ(○9-1) | 二 | 1番打者 | - 四球 - 左走本(3) - 右3(1) | 4 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年11月23日 | 対 VICCESS(●0-6) | 二 | 1番打者 | - 三振 - 三振 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年10月28日 | 対 ORCA(○3-2) | 二 | 1番打者 | - 遊飛 - 三安 - 投ゴ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年10月07日 | 対 ボードベースボールクラブ(●2-5) | 二 | 1番打者 | - 一安 - 遊飛 - 三直 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年08月19日 | 対 ケンズ(○7-3) | 二 | 1番打者 | - 三飛 - 中飛 - 一ゴ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年07月15日 | 対 Heroes(○7-5) | 二 | 1番打者 | - 敵失 - 右本(3) - 一ゴ | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年07月08日 | 対 raVens(○9-3) | 二 | 1番打者 | - ニゴ - 中3(1) - 中安 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年06月17日 | 対 JHEROES(○9-1) | 二 | 1番打者 | - 中3 - 遊飛 - 投ゴ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年04月29日 | 対 Pe Angels(○5-3) | 二 | 1番打者 | - 遊飛 - ニゴ - 遊安 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年04月22日 | 対 日本橋裏本町軟式野球部(○17-2) | DH | 11番打者 | - 四球 - 死球 - 中走本(2) - 一安(2) | 4 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年04月08日 | 対 前野MANYMETS(●5-6) | 遊 | 1番打者 | - 三安 - 一安 - 右本(2) | 2 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年03月04日 | 対 東京ぴーなっつ(○10-2) | 二 | 1番打者 | - 中2 - 中飛 - 投安(1) - 右安 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 詳細 | |
2018年02月18日 | 対 Raidars(○10-3) | 二 | 1番打者 | - 右安 - 投安 - 中飛 - 四球 | 0 | 2 | 3 | 0 | 1 | 0 | 詳細 |
対戦形式 | 日付/球場 | 先攻 | スコア/ 開始時間 | 後攻 | 先攻 先発投手 | 責任投手 | 後攻 先発投手 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LG | 2024年03月10日 荒川戸田橋緑地野球場1面 | L.spirit | 3 対 5 09:00~ | Heroes | MACHI(77) 153 view | 【勝】 Y.Fujimori(5) 279 view 【負】 MACHI(77) 153 view 【S】 MASATAKA(0)[追投制] 605 view | Y.Fujimori(5) 279 view | 詳細 |
CS | 2023年05月28日 小豆沢公園B | L.spirit | 1 対 8 09:00~ | Heroes | MACHI(77) 153 view | 【勝】 Y.Sakisako(8) 238 view 【負】 MACHI(77) 153 view | Y.Sakisako(8) 238 view | 詳細 |
LG | 2023年02月05日 小豆沢B面 | Heroes | 2 対 2 13:00~ | L.spirit | MASATAKA(0)[追投制] 605 view | 鈴木(11)[投制] 533 view | 詳細 | |
LG | 2022年02月27日 戸田橋10面 | Heroes | 9 対 1 12:50~ | L.spirit | MASATAKA(0)[追投制] 605 view | 【勝】 MASATAKA(0)[追投制] 605 view 【負】 鈴木(11)[投制] 533 view | 鈴木(11)[投制] 533 view | 詳細 |
LG | 2021年12月12日 荒川戸田橋緑地野球場2面 | L.spirit | 8 対 9 09:00~ | Heroes | 伊藤(23) 256 view | 【勝】 Y.Fujimori(5) 279 view 【負】 横山(0) 278 view | R.Nishikawa(7)[追投制] 333 view | 詳細 |
1位
C.C.Nationals
66大森
ツボにはまれば長打を打てる捕手で第2代C.C.Nationals新人王受賞(近藤と同時受賞)
2018の大半をカナダへ留学(もとい、MLB観戦旅行)していた。
一時期から体
51347 view
2位
Brains
30大沼
■スカイツカントクJAPANメンバー(#BRAINS 0)
■三鷹市軟式野球連盟「ブルーパーズ」(2003~2005)、杉並区軟式野球連盟「オールマックス」(2005~2007)、豊島区
49697 view
3位
ギャルソンジャイアンツ
4ズッシー
年に1度、芯で打った時の飛距離はチームNo.1のスラッガー。オレンジ色の木製バットにこだわりを持ち、毎年買い替えて愛用しているが、チームメイトからはビヨンドを使えばすぐに4番を打てるのに…と陰口を叩か
44833 view
7位
大田ブルーウェーブ
1森本遥斗
色気のあるプレーで多くの女性を魅了する走攻守三拍子揃った天才イケメンエース!昨年は投手三冠に輝き、打撃では不動の3番として君臨し華麗な遊撃守備を披露。見た目だけでクズ男キャラになってしまう。
17417 view
1741
view
受賞選手
フューチャーカップ
チャレンジカップ
リベンジカップ
チャンピオンシリーズ
ワールドシリーズ